オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

NHK交響楽団の武満徹、モーツァルト、エルガー

2016年07月05日 07時58分59秒 | NHK交響楽団
毎週日曜日・夜の私の細やかな楽しみのNHK・Eテレ「クラッシック音楽館」からNHK交響楽団の定期演奏会の放送を見ること。
7月3日の放送は面白いプログラムだった。

武満徹 「波の盆」(1983╱1996)
モーツァルト 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
エルガー 変奏曲「謎」作品36

指揮はN響の正指揮者の尾高忠明。そして、おそらくこのコンサートの一番の話題はピアノ協奏曲のピアノ独奏がジャズのチック・コリアと小曽根真でしょう。
この演奏会の前にN響のHPに次のような掲載がありました。

「今回のモーツァルト《2台のピアノのための協奏曲》の演奏では、モーツァルト作品における即興の精神、ソリスト自身の音楽的背景、そして協奏曲での元来の伝統を踏まえ、第1楽章と第3楽章のカデンツァでソリストによる即興演奏を行います。この即興は、チック・コリアによって作曲された短いモティーフに基づくものです」

演奏は予想通り面白いものだった。ただ、この2人だったら、聴く前から、このくらいは聴かせてくれるだろうという気持ちがあり、聴き終わっても、そんな気持ちは変わらなかった。
それよりも、この協奏曲を挟んだ2つの作品の方が私にとってのお目当てでした。
指揮の尾高さんのこだわり。尾高さんが振りたい曲を並べた、強いこだわり、思いを感じ、私にとって面白かった。
武満徹の「波の盆」はテレビドラマの音楽を演奏会用組曲にしたもの。
この前、放送された「系図」と同様、心に響くものがありました。
私は映画が大好きなので映画音楽など映像音楽の作曲家の武満徹にたいへん興味があります。
放送前の尾高さんのインタビューでも武満さんは本当は、このような作品が一番好きで書きかったらしい。
映像の中から武満さんは何を見ようとしたのだろうか?
いろいろな演奏会のための作品とは違った顔を見ることができる武満徹の映画やドラマなどの映像のための音楽。
もっと聴きたい。
プログラムの最後は私の大好きなイギリスの作曲家エルガーの作品。
エルガーの作品のスペシャリストの尾高さんの指揮の演奏だけに何も言うことがない。
やはり第9変奏のAdagio「Nimrod(ニムロッド)」は心に沁みるものがありました。
ただ番組として残念だったのはテーマと14の変奏によるこの作品。
エルガーによって各変奏にはユニークなタイトルが付けられていますが、全く番組ではテレップなどの表示はなく、初めて聴く方にとっては訳が分からない正に「謎」だったのでは。
演奏が素晴らしかっただけに本当に残念。





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