ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

ドクダミの花が咲く季節になりました

2015-05-21 00:18:09 | 

5月20日(水曜日)
庭に白い花のドクダミが咲き始めました。

家の周りは半日陰地が多く、ドクダミはこんな環境を好みます。ドクダミは宿根草なので、抜いても抜いても毎年生えて来ます。ドクダミは地域によって、ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)など色々な名前で呼ばれています。
花は一重と八重(正確には総苞片が八重状になっている)が有り、我が家の庭にはどちらも咲いています。

一重は一見4枚の花弁のように見えますが、本当の花弁では有りません。
これは総苞片(そうほうへん)と呼ばれる器官で、そして中心部の黄色い部分(しべのように見える部分)は、たくさんの花の集合体。

花に目を近づけて、観察すれば、たくさんの小さな花が集まって、ひとつの大きな花のように見える形を作っていることが分かります。
ドクダミには、花弁もガクもなく、雌しべと雄しべのみからなっています。花弁やガク片のことを「花被(かひ)」と言い、ドクダミは花被(かひ)が無いので、「無花被花」または、「裸花」と呼ばれています。
ドクダミの薬効は大昔から知られ、1000年の歴史があります。田舎育ちの方であれば、小さい頃に怪我や患部が腫れて熱をもったとき、ドクダミの汁で手当てをしてもらった記憶が有るでしょう。干して乾燥させたものを十薬(じゅうやく、重薬とも書く)と言います。「ドクダミ茶」を作って、愛飲している方を知っています。干して飲めば体に良いのは百も承知しています。ドクダミ茶が美味しければ作るのですが、美味しくないと聞いているのでその気になりません。
”良薬は口に苦し”の諺が有ります。ドクダミ茶は薬。飲みなさい!
そんなこと言われても・・・。

【豆知識】
1.どくだみの薬効:どくだみの葉や茎をすり潰して得た青汁を塗ると、切り傷、オデキ、ニキビ、蓄膿症、水虫、皮膚病などに優れた薬効を示し、青汁や乾燥どくだみを煎じた汁を服用すると、高血圧、肩こり、便秘を改善してくれます。また、どくだみは服用すると利尿作用によって解毒の効果があり、多くの病気に対しても改善する効果があります。
さらに、皮膚病に効果的なので病気の治療だけでなく、美容目的でどくだみを使用したりもします。どくだみは薬効が高いだけでなく、とても多様な症状を改善するのが特徴なのです。
2.ドクダミ茶の作り方:6~7月の開花期の地上部全草を鎌などで刈り取ってヒモで束ね、雨や夜露の当らない風通しの良い軒下に吊るして陰干し乾燥させる。
3.飲み方:1日量5~15グラムを600ccの水で煎じ、1日3回に分けて服用する。薬草を煎じる時は、土ビンや耐熱ガラスやホウロウ鍋などを使う。鉄製のやかんや鍋は、タンニンなどの有効成分が鉄分と反応して変質してしまうので禁物。また、沸騰させてしまうと熱で破壊されてしまう薬用成分もあるので、60℃のとろ火で30~60分かけてゆっくり煎じる。
4.生葉には、デカノイルアセトアルデヒド、ラウリノールアルデヒド、クロロフィルなどの成分が含まれているが、乾燥してしまうとそれらは飛んでなくなる。
乾燥葉にはフラボン成分(クエルチトリン、イソクエルチトリン)などの成分が残る。

コメント
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