百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

麹づくり

2011-02-08 23:37:10 | Weblog
麹づくりの季節がやってきた。本来もう少し寒い方が気持ち的にはいいが、仕事的には少し暖かい方が段取りがいい。
麹づくりのポイントは、
・お米をしっかり一晩水に浸し、そのあとしっかり水を切る。
・蒸し上がれば、団扇で風を送りながらしっかり水気を飛ばして温度を35℃前後まで下げ、種麹をやさしく混ぜる。
・温度を如何にkeepするのかについては工夫が必要。15時間ぐらいで一度様子をみてほぐしてやります。
蒸気と麹菌で手や顔がしっとりすべすべした感じ、なんともなんとも気持ちがいい。

三寒四温

2011-02-07 22:01:44 | Weblog
人間万事塞翁が馬
幸福や不幸は予想ができないという意味の故事。
大切にしていた馬が逃げた→ くよくよせず「良いことが起こるかもしれない」と翁は思った→ 逃げた馬が別の白い馬を連れて戻ってきた→ これがきっかけで「何か悪いことが起こるかもしれない」と翁は思った→ 可愛いがっていた息子がその白馬から落ちて片足を折ってしまう→ 翁は「何か良いことの前兆かもしれない」と思った→ 隣国との戦いが始まり、ほとんどの若者は戦場へ向かい生命を落とすが、怪我をしてた息子は戦場へ行くことなく終戦を迎えた。・・・というお話から起因している。
幸せとは現在価値なのか俯瞰したトータル価値なのか、自己の価値なのか社会の価値なのか。
三寒四温で春に向かいつつあることを感じる今日此の頃(三寒四温とは寒い日が三日ほど続きそのあと四日ほど温暖な日が続きまた寒くなるという寒暖の繰り返す様をいうが)、勝ったり負けたり(大相撲の八百長疑惑の中不謹慎な発言になるが)の毎日だが、一喜一憂することなく“幸せ”に感謝したい。

近江牛肉まん

2011-02-06 22:52:29 | Weblog
近江牛がブタまんになった(牛まん、つまり近江牛肉まん)!
以前は高速道路のサービスエリアでしか販売されていなかったのですが、今や県下のコンビニで販売されるようになったという。
価格はやはり780円!!(冷凍で三個入り、高級肉まんだす!)
お肉がなんとも上品な味で、まろやか!一度、食べてみて下され!!

働く

2011-02-05 23:57:52 | Weblog
効率を追求し続けるといづれ人間は必要ではなくなる。
これは昔、生産性向上運動等でよく話された内容だ。
経済成長なしには幸せな社会の実現はない。
これは最近よく巷で話されている政治家や企業家達の話だ。
働くとは何か、幸せとは何か、生きがいとは何で、我々はどこに向かっているのか。
混沌とした中で、光が見えない。
進んでいく方向が、わからなくなっている。
効率ではなく、成長でもなく、幸せが実感できる生き方とは。
効率を追求し、時間価値を高めてきたつもりが、時間に更に追いかけられた日々の生活になっている。
経済成長を願うばかりに、他人から搾取をして利他の精神をいつの間にか忘れ去っている。
決してそんなつもりではなかった、決して願ってはいなかった。
でも精神の根っこに揺らぎがある、ブレがある、翳りがある。
もっと凛と、もっと磊落に、ブレずに骨太でありたい。

紀伊長島

2011-02-04 22:02:01 | Weblog
熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されたのは平成16年7月7日。
その昔、熊野古道・伊勢路では、お伊勢参りを終えた旅人が峠に立ってはじめて眼にする海がこの紀伊長島にあたる。
この峠をツヅラト峠と呼び、その名前は峠から九十九折のくねくねした石畳の山道が紀伊長島まで続いていることに由来するという。
春の麗らかな陽光に揺れる海面を眺めながら、いにしえの旅人の心境にふれる、なんとも心落ち着く時間帯をえる。

大楠

2011-02-04 12:49:06 | Weblog
樹齢1000年以上の楠が2本寄り添うように尾鷲神社の入り口には並んでいる。
クスノキは・オガタマノキ・サカキと同様で玉串に用いられることから人為的に植えられたものなのか自生していたところに神社を建立したのか定かでないそうだが、なんともなんともありがたい。
大きなエネルギーと清いスピリッツをいただき、今日も元気にお仕事させていただきます。

フード・アクション・ニッポン

2011-02-03 23:59:07 | Weblog
FOOD ACTION NIPPON
ネット社会は情報の量もその速度も半端でない。
しかしその情報の内容の検証はなかなかおこなわれていないといえる。
一方、知り合いが、その農のあり方に対して高い評価を受け、ネットの中で紹介されていたりすると何とも何とも嬉しい限りだ。
今回 □ FOOD ACTION NIPPON AWARD 2010 のプロダクト部門の優秀賞を獲得したのが「ブランド和牛『近江牛』の環境保全型畜産」で紹介されている木下牧場さん。
今回、日頃の弛まぬ努力が認められての授賞となる。授賞すると注目されるが、授賞しなくとも弛まぬ努力をするのが篤農家。
錯綜する情報に決して一喜一憂することなく、正しい道を一歩一歩、決して惑うことなく悩むことなく、歩み続けたいものだ。

お米の輸出

2011-02-01 23:27:12 | Weblog
お米をはじめ、最近輸出に関しての問い合わせが多い。
こだわった栽培、美味しい日本ブランドの農畜作物は本当に売れるのか。
僕は尋ねられると「売れると思う」と答えている。
しかし、一つひとつクリアにしていかなければならない問題も多く、粘り腰で一歩一歩確実に進めていく必要がある(モノを持って一軒一軒訪問する・・つまり行商する・・・必要が)。
先ずは、
・取引相手をどう選ぶか。→これは高級スーパーがいいみたい。日本ブランドをしっかりピーアールしてくれて、それなりの高質顧客を保有している強みが生きてくる。
・価格はどう設定するか。→やはり高くなってしまう・・・検疫等もあり、若干食味も落ちるという・・・何か工夫が・・・
・購入の目的に贈答が多いという。→贈答、ギフトを切り口に考えるならまたいろいろ工夫ができそう。
・一度購入した人はリピーターになりやすい。→お米など高いとは思いながら、6度以上購入されている方が35%以上を締めるという。
といわれている現状を理解し、どういう相手とどういう価格で、どういうものを、どういう目的で、どういう顧客に販売するか、いろいろな角度から考えてみたい。
日本の農畜産物は、やはりブランドなのだから。