百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

八十八夜

2006-05-02 23:02:44 | 農業
今日は八十八夜。僕たち野菜農家にとっての八十八夜は、「そろそろ霜も降らない」から安心して苗を温床から圃場に移せる時期の到来という意味ですが、なんといっても八十八夜は『夏も近づく・・・』という唄にもあるようにお茶摘みの始まり!!今年は、4月以降の低温の影響で一週間ほど収穫の時期は遅れる様子ですが、収量的には例年通り確保出来る模様です、ひと安心。
“お茶”というとかたぎ古香園の片木明さんの『ペットボトルの普及は、日本の文化を壊している!!』というお話を想い出します。彼は滋賀の朝宮の茶園の六代目当主であり、以前は宇治(京都の宇治茶)へ卸しておられましたが、産直を志し、昭和50年より無農薬無化学肥料栽培を実施、悪戦苦闘する中で、全国でも稀な無農薬のお茶の栽培と直販に成功を治め、現在はお茶の無農薬栽培を志す仲間の輪を広げるべく活動をされています。
そんな彼曰く、『お茶は、淹れるもの。淹れることで心と心が通う。ペットボトルの普及でいつでもどこでも飲めるようになったが、それはお茶・・・ですか?』まさに、効率、効果、合理性が文化を破壊している・・・破壊している方も、されている方もなかなか気づいていないのですが、本当に美味しいお茶をしっかり香りを感じながら飲む、‐‐‐耳で見て、眼で聴く‐‐‐そんな時間を過ごすことを忘れていたことに、ふと気付いた今日でした。

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