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 矢野絢也2-2

矢野絢也2-2

せっかく潰した小選挙区制が復活して

  『新しい日本を考える会』は反自民、反共産党の野党政界再編のハシリである。矢野は中道仕掛け人などと呼ばれた。その矢野は今の野党の体たらくについて、どう思うか、と聞いたらこう答えた。

 『愚劣、怠慢、口を極めて罵倒しますけど、その原因を考えなければいけないと思います。20年前に小選挙区制が導入されました。40年前は粉砕したのに、野党も合意して復活し、政党助成金が入ることになった。

 これがあるから民主党は内部に矛盾を抱えながらも、民主党であることを止められないのです。一方、自民党に於いては公認権を持つ党本部、幹事長の権限が絶大になり、『派閥の発言権』は無くなった。

 昔の自民党は派閥が活力を生み出していたんですよ。自民党内の意見対立を野党が後押しして、政治が動いた。それが無くなった状況で、野党のだらしなさを責めてもしょうがない部分はあるんですね。

 小選挙区制は49%の得票があっても51%には負けてしまう。そうなればあっちこっちでホイホイします。自分の意見を通せない。政治家がバイタリティーを発揮できない制度だと思う。

 とはいえ、自民党はこの制度を絶対やめませんから、政界再編は難しい。政治の将来については極めて悲観的にならざるを得ません』。

やっぱりこの選挙制度が日本の政治を“殺した”のである。  終り

 

 

 

 

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