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⑯・消費癖の夫が離婚を言い出して・・・

⑯消費癖の夫が離婚したいと言い出して・・・

 Q・離婚の話し合いをしていますが、話が進まなくて困っています。子供はいませんので、財産分与と慰謝料の争いです。

 夫はモラハラだけでなく、浪費もあります。「俺ほど稼ぐ男は多くない。特別な男は特別なおしゃれが必要だ」が口癖で、いつも高級ブランドのスーツ、靴、バックで揃えています。

 年収2300万円は確かに高収入ですが、税金や浪費癖から家族の貯金はほとんどありません。夫が離婚したいと言い出したので彼の1000万円以上あるへそくりを貰って別れたいと思いますが、私が慰謝料と財産分与を合わせて1000万円を提示すると、彼は800万円と言い、800万円で合意すると500万円と言って徐々に金額を下げてきます。

 夫から離婚を切り出したのに、なぜ値切ることが出来るのでしょう。不思議です。(41歳・専業主婦)

 

A・上手に負けてあげる戦略戦術を

 

モラハラ夫との離婚は大変です。つくづく大変な人と結婚してしまったことにご同情いたします。結婚生活を送るのも大変ですが、別れるとなると、また大変なことの連続になるのがモラハラ夫です。

  そもそも離婚は 結婚の100万倍も大変な作業が続きます。お金の面も大変ですが、気持ちの整理、心の落ち着きどころを見つけるのに時間がかかり、離婚を申し出た側と申し渡された側のどちらもが離婚後しばらく、放心状態になることもありますし、私が25年ほど前に離婚したときは、数日後に意識を失い倒れてしまったほどです。

 それはさておき、お金に細かいモラハラ夫の場合は、本当に難儀です。この場合、お金に細かいというのは妻に対して細かいということで自分自身にはあなたの夫のように浪費し、ぜいたくを尽くします。つまり、人に渡すお金が嫌なのです。

 自分(夫)の「離婚したい」という気持ちをかなえるためのお金であってもケチって来るのがモラハラ夫です。離婚協議ではモラハラ夫の側から条件を出させる方が話が進みます。妻が出した条件を全額飲むと彼は『負けた』と考えます。モラハラ夫は妻に対していつも『勝つ』自分でありたいわけですから、妻から条件を出すときは工夫が必要です。

  たとえば1000万円欲しい場合は2000万円と提示し、モラハラ夫がそれを認めないと言ったら悲しい表情をして「仕方ないですね」と譲歩してください。

 譲歩を何度か繰り返すうちに、あなたが本来想定していた離婚条件1000万円に(金額が下がることで)届くという結論を導き出すことが出来ます。

 モラハラ夫との交渉では、表向きは上手に負けてあげて、彼に「俺様は妻の言いなりにはならず全面的に勝ったぞ」と思わせる戦略と戦術が大切です。

 

 

 

 

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