日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
恩を返したい(その2)
「大幡社長さんはどうしていますか?」
『5日前に仙台の精神病院へ入りました』
「そうですか、なんでも商法による会社整理と聞きましたがそうなると書類の作成が大変でしょう?」
『全くそのとおりですですが、やるしかないでしょう』
「いま陸前富山の駅前に下宿していましたが、一先ず、名古屋に帰り,すぐ出直してきます。是非私に吉野さんへ恩返しさせてください!」
『誠に有りがたいが昇り坂の急な、茨の道ですよ』
「当然です。一緒に茨の上を歩かせてください!」
『星指さん、曲がりなりにも今の仕事をしていれば飯は食えるでしょう。
知らない石巻の地で苦労するよりもその方がいいのでは?・・・』
「私はずっと知らない場所で暮らしてきた人生ですよ。それに今56歳です。ここで恩返ししなかったら、あの世に恥ずかしい気持ちで旅立つしかありません。恩返しさせて下さい!」
『それじゃ、力を貸してください。あなたは石巻で債権者と縁がないだけに、事務的に懸念の事柄が処理されていくという、好都合な面があるかもしれない。いつ頃から来れますか?』
「一週間後にそちらに行きます。」
昭和59年12月17日から、星指さんは大幡建設工業の社員寮(吉野宅)に泊まりこみ、夜は吉野宅で、昼間は会社の事務所で整理計画案の作成にとりかかった。
若さもあったせいか、家内も懸命に努力してこの難所に立ち向かってくれた。
ところが主取引銀行の北日本相互銀行(現北日本銀行)は仙台地裁石巻支部に大幡建設工業の「破産処置願い」を上申してきた。
◎大幡建設工業の土地建物(我々が住んでいる社宅と土地)
◎大幡個人の土地建物(4箇所)
◎大幡建設工業の事務所建物
◎船舶第2公福丸、第3公福丸、第5公福丸
以上の全てに一番の根抵当権が設定されている。どう転んでも、北日本相互銀行は、担保設定した大幡に対して持つ債権は完全に保全されており貸し倒れの心配は全く無いのだ。・・・直談判へ続く。
『5日前に仙台の精神病院へ入りました』
「そうですか、なんでも商法による会社整理と聞きましたがそうなると書類の作成が大変でしょう?」
『全くそのとおりですですが、やるしかないでしょう』
「いま陸前富山の駅前に下宿していましたが、一先ず、名古屋に帰り,すぐ出直してきます。是非私に吉野さんへ恩返しさせてください!」
『誠に有りがたいが昇り坂の急な、茨の道ですよ』
「当然です。一緒に茨の上を歩かせてください!」
『星指さん、曲がりなりにも今の仕事をしていれば飯は食えるでしょう。
知らない石巻の地で苦労するよりもその方がいいのでは?・・・』
「私はずっと知らない場所で暮らしてきた人生ですよ。それに今56歳です。ここで恩返ししなかったら、あの世に恥ずかしい気持ちで旅立つしかありません。恩返しさせて下さい!」
『それじゃ、力を貸してください。あなたは石巻で債権者と縁がないだけに、事務的に懸念の事柄が処理されていくという、好都合な面があるかもしれない。いつ頃から来れますか?』
「一週間後にそちらに行きます。」
昭和59年12月17日から、星指さんは大幡建設工業の社員寮(吉野宅)に泊まりこみ、夜は吉野宅で、昼間は会社の事務所で整理計画案の作成にとりかかった。
若さもあったせいか、家内も懸命に努力してこの難所に立ち向かってくれた。
ところが主取引銀行の北日本相互銀行(現北日本銀行)は仙台地裁石巻支部に大幡建設工業の「破産処置願い」を上申してきた。
◎大幡建設工業の土地建物(我々が住んでいる社宅と土地)
◎大幡個人の土地建物(4箇所)
◎大幡建設工業の事務所建物
◎船舶第2公福丸、第3公福丸、第5公福丸
以上の全てに一番の根抵当権が設定されている。どう転んでも、北日本相互銀行は、担保設定した大幡に対して持つ債権は完全に保全されており貸し倒れの心配は全く無いのだ。・・・直談判へ続く。
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