長く続くコロナ禍の中では、さすがに気分が晴れやかという訳にはいかず、これがコロナ鬱なのかと思うこともしばしばですが、長雨のあとの残暑のぶり返しに夏の疲れが出てきていることも確かです。
庭も雑草が占拠し
ほとんど花も咲いていませんが
リースに茎挿ししたベゴニアがまぁるく根付いてくれました
真夏の救世主「ルドベキアタカオ」
でも夕方散歩をすれば、空に浮かぶ雲は秋を感じ、出会う植物にも夏の終わりを感じることがあります。
鈴虫の音はいっそう大きく、先日我が家にやってきた息子はその鳴き声を聞いて「うるさくないの?」と余計なことを言っていました。私は鈴虫の保護者で世話係でもあるので、そのように感じたことはありません。
ところが、最近面白い記事を目にしました。「日本人は虫の音を聴くと季節を感じるが欧米人はただの「ノイズ」としてしか聞こえない」というのです。これは日本語が大きく関係していて、音を直感的にとらえる欧米人と比べて、日本人は言葉と同じように捉えるのだそうです。そういえば、童謡の「虫の声」ではまつむしがチンチロチンチロチンチロリンだし、鈴虫はリンリンで、キリギリスはガチャガチャと、虫の声を文字で表記する国も日本以外はほとんどないそうです。
この違いがとても面白かったので、パリ在住歴の長い友人にラインで聞いてみると「フランスでは虫の声にはほとんど無関心に見受けられます。詩の中にもあまりでてきません。小鳥はよくでてきますが」という返事でした。
夏から秋にかけて鳴く虫の声を聴いて季節を思い浮かべることができる日本人はなんと風流なことかと思います。
虫の苦手な人には申し訳ないのですが
羽をこすり合わせて鳴くオス(上)とメス(下)
鈴虫、いいですね。欧米人には鳴き声がノイズに聞こえるんですか。びっくり!日本は風情や情緒があってよかったです。素敵な国です。コロナに関してはどうしようもない国ですが、まぁ、仕方がないですね。
我が家も朝はセミの声が聞こえて、夜は鈴虫の声が聞こえまて、秋が近いんだなと実感します。
外国人には、虫の声がノイズに聞こえるんですね。
オリンピックのゴルフの試合で、カラスの声がうるさいと外国人選手からクレームが出たと言っていましたが、日本人はしょうがないと諦めそうですけど、国によって感じ方が違うんですね。
虫の声だけでなく動物の鳴き声、波や風・雨・小川のせせらぎ、邦楽器音などは日本人にとって言語音と捉え左脳で聴き、他の外国人は楽器や雑音と捉え右脳で聴いていると云う。
これは日本人には物に神が宿り人間はその一員に過ぎないと云う日本古来からの自然観に由来するという説だそうです。自然の声を聴けるのを有難い事だと思いました。
人と会ってって直接話をすることが、どんなに大切なことかと、このコロナ禍のおいては特に感じます。
昨日も友人と30分電話でおしゃべりし、買い物先で友人にあってちょっとおしゃべりしただけで
気分が晴々、いい一日でした。
>shigeさん
オリンピックのゴルフ場でのカラス、誰にも止められませんね。
ちょっと笑ってしまいました。カラスは「カァカァ」と鳴くものと私たちは思いますが・・・
長く続くコロナ禍、お会いできなくなってから長くなりました。今秋にはお会いしたいものですが。
>kurakさん
日本人は左脳で聴き、外国人は右脳で聴く、とても面白いですね。
確かに川のせせらぎ、風の音など言語音として捉えていますね。
この違いは、外国文学と日本文学の表現にも違いが出てくるのでしょうか。とても興味深いです。