小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ロンドンの街(世界の宝物を結集した博物館と美術館)

2017-01-23 | 旅行

大英博物館
古今東西の文化遺産を結集した(略奪したとも)世界一の博物館、大英博物館は今回の旅行で
一番楽しみにしていたところでした。ほぼ一日かける予定でした。



19世紀後半から20世紀初頭、地球全土に植民地を持った大英帝国、その収集数も世界一、
1週間費やしても足りないと言われているのですから、1日かけてもウロウロしているだけ
のような気がしました。

誰もが、ここに来たら見逃せない「ロゼッタ・ストーン」、
これはエジプト象形文字解読の手掛かりとなったと言われ、大きな玄武岩に古代エジプトの
象形文字、民衆文字、ギリシャ文字の3種類が刻み込まれています。


パルテノン神殿の彫刻群

古代エジプトのミイラは保存状態もよく紀元前3100年ごろに埋葬されたと言われている遺体は
信じられないほど完全で、わずかではあるけど髪の毛まで確認できるのには、驚きました。

第19王朝ファラオ(紀元前1270年頃)          ギリシャの馬の頭部

アウグストス帝の青銅製頭部               動物崇拝の象徴とされた猫


古代エジプトの壁画 横顔が多いなかで正面を向いた壁画は珍しいそうです。

 ナショナルギャラリー
イギリスは博物館も凄ければ美術館も凄い! 23000点を超える収蔵品のある世界最大級の
美術館「ナショナルギャラリー」。収集家や各国から買い上げることのできる実業家や政治家
も多かったのでしょうか。

この日も気合を入れて、開館と同時に入りました。3時間の予定で、日本語オーディオガイド
のある絵画を中心に観てまわりました。

レオナルド・ダ・ヴィンチの聖母子と聖アンナと洗礼者聖ヨハネ、

私にとってナショナルギャラリーで一番気に入った作品でした。

世界で現存するフェルメールの30数点の作品のうち、ここには2点ありました。
フェルメールの「ヴァージナルの前に座る女」            ゴッホのひまわり

ゴッホの椅子とパイプ           スーラのアニエールの水浴

疲労困憊、外にでればストリートアートの見事な絵と、     
                  どうなっているのか宙に浮いてるとしか見えないパントマイム

この日は、もう一つどうしても見たいと夫が切望していた絵画を観るために、重い足を
引きずるようにしてテムズ川沿いにある、テート・ブリテン美術館へ向かいました。
お目当てはミレイのオフェリア。この作品1点だけのために訪れました。

ハムレットに自身の父親を殺されたショックで発狂した末に溺死したオフェリア。
疲れもあってかしばし呆然と・・・。
透明感のある水面に浮かぶオフェリアの姿に、ミレーはオフェリアが溺死したその瞬間を
捉えたのではないかと思われるほど瑞々しいものでした。

最後に、これらの博物館、美術館が入館料すべて無料というのは、イギリスの宝物
(いえいえ略奪の時代もあったので)世界の宝物がいつでもだれにでも解放されている
というのは、こんなに素晴らしいことはないと思いました。
日本の美術館なども少し見習ってもらいたいなと、せめて入館料がもう少し安いといいの
ですが。


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3 コメント

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やはりロンドンは (TUKASA)
2017-01-24 17:49:59
テート・ブリテン美術館に行かれたんですね、私もミレイのオフェリアには会いたいと思ってます。
叶わぬ事ですが、日本に来ないかしら。
それにしても、之だけのお宝を無料で開放されるとは、太っ腹なイギリスですね。

建築物も素晴らしく、ロンドンの街すべてが芸術品ですね、
下の投稿も楽しませていただきました。





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ウワ― (kurak)
2017-01-25 00:01:45
ウワ―!っと驚くばかりの展示を見られタフな行程でも十分満足いけたのではないでしょうか。
大英博物館は見所満載ですね、とくにロゼッタストーンは3書類の文字がありそれがヒエログラフ解読に繋がったのでしょうか興味が尽きません。
ナショナルギャラリーの名画もさることながらテートブリテン美術館のオフェリアの絵画は舞台を経験した身にはどうしても関心持たざるを得ません。
それらの博物館や美術館がすべて無料で写真撮影が出来るのは本当に素晴らしいと思いました。日本も早く同じ様になると良いですね。
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Unknown (Akiko.H)
2017-01-25 15:14:57
>TUKASAさん
ミレーのオフェリアの絵画はすばらしかったです。
とても疲れていましたが、見ることができて本当によかったと思います。
ほとんどが入館料が無料というのはすごいと思いました。
ただ、館内には募金箱もあり、気持ちで入れても入れなくてもいいようでした。
やっぱり太っ腹ですね

>kurakさん
大英博物館は、昔教科書で見た古代の遺物がわんさと並んでいます。
特に、ロゼッタストーンの前にはたくさんの人垣が出てなかなか見れないそうですが
私たちは、観光オフシーズンだったのでじっくり観ることができました。
ミレーのオフェリア、しばらく絵画から離れられないほど感激しました。
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