FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて、今日は、米ドルの予想だ。画像は、いつものように、ユーロインデクス÷ドルインデクスのP&Fだ。ご覧のように、以前予想した通りの幅で上方にブレークしていたところ、ほぼ目標値を達成して、下に垂れた状態だ(赤い○の部分)。P&Fではここからの予測はむずかしい。また折り返して再度同じ幅の上昇をする可能性もあるし、このまま下げる可能性もある。五分五分というところだ。ただ、今回のドル反転にはテクニカル的には十分な理由があると言える。RSIも70越えになっていた。
 
ファンダメンタルからは、次のように分析できるだろう。
 
(従来のドル安要因)
1 景気回復に伴うドルによる対外投資のドル売り
2 米国の信認低下によるドル不安要素

(今回のドルの反転要因)
1 雇用の安定化による米国の信認回復
2 米国債利回り上昇期待による、米国債買い

とくに今回は、あちこちで最後の点について触れられている。欧州はまだまだ回復途上であり債権利回りは先安感があるのに対し、米国は先高感が出てきた。それで米ドル買いになるのではないかという憶測である。これはかなりムリをした説明という感じもする。そこまでの債権買いになるだけの魅力があるのかどうか。ダウのテクニカル分析から、これから各国株の大幅な上昇が見込まれるのであり、資金は株や商品に流れ込む可能性が高い。

先に述べたように、P&Fで見ればあきらかなように、ドルの需給が偏りすぎた状態であったのが、テクニカル的に反発したというのが実情であり、これらファンダメンタルからの説明はやや後付っぽい。今後、継続的にドル買いになるというだけの理由に欠けると考えたい。やはり、ドルによる資産買い、商品高という基本ラインが崩れることはないのではないか?
 
以上より、今回のドル高は、一時の調整となり、週の後半には、P&Fも再度折り返して、ユーロドル1.45以上を目指す動きとなると予測しておく。ただ、最初に述べたようにテクニカル的にはひじょうに微妙なポイントであり、トレードの上では慎重な方向性が必要になるだろう。


コメント ( 4 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
面白くなってきました (にっぽり)
2009-06-08 00:09:37
中ロの動きがいいですね。
SDR建てのIMF債を相次いで公表したばかりでなく、

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003015&sid=arXso8LwS._I&refer=jp_europe

BRIC'S首脳会議に向けた伏線でしょうか?

http://www.jetro.go.jp/biznews/diary/4a1f2af8da048
と言うことで、今月中旬の会議は注目です。16日とのことですが、何が出てくるやら・・・今週は米30年債入札でしょうか?イベント盛りだくさんですね。
 
 
 
Unknown (やまはくん)
2009-06-08 00:13:57
にっぽりさん、

中国は自在ですね。一方で、日本・韓国と組んで、ドルを買い支えると言ってみたり、一方では、ロシアとスワップを拡大すると言ってみたり。どうしてあんなに両面にらみの政策がとれるのか、さすがです。
 
今週もほどほどにがんばりたいですね!
 
 
 
そりゃ金持ちケンカせずでしょう! (にっぽり)
2009-06-08 00:23:56
度々すみません。

国際経済フォーラムでググったらヒットしました。それにしてもIMFも最近よく発言しますね。
てっきりアメリカの手先と信じて疑わなかったのですけど・・・

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=aSs.LbwsFXXE

何が起こっても楽しみたいですね。こんな世の中に生きていること自体が感動モノです。
 
 
 
Unknown (やまはくん)
2009-06-08 00:40:07
にっぽりさん、

リプスキー氏はCFRの会議でよく発言しているので、CFRの有力メンバーだと思います。発言の真意は慎重に考えて行く必要がありそうです。CFRがロックフェラー系ということを考慮すれば、ロックフェラーが、今中国に力を入れているという通説の裏付けともなります。
 
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