FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



いろいろな情報が錯綜しており、噂ひとつで上下する相場である。したがって、いろいろな情報からの予測は困難なので、いつものごとく、金との相互関係から見るテクニカル的予測をしてみよう。
 
まず、株金レシオであるが、ダウゴールドレシオ(画像は日足)は7を超えつつあり、ここしばらくの高値を更新しそうだ。前にも書いたように、今の所は200日平均線に回帰する程度の動きに過ぎないが、8.0を大きく超えるようだと、異常な逆行であり、金(ゴールド)の中長期的天井を過ぎた可能性が出てくる。ここからの値の変化に注目したい。S&P500ゴールドレシオの方はP&Fで上方ブレークしており、株金レシオはあきらかに短期で上方向(リスクオン)である。株価の上昇に比して、金の上昇は限られる、あるいは、金は下落するだろう。

次に、GSR(金銀比)やGPR(金プラチナ比)はほぼ横ばいであり、リスクオン(リスク選好)相場とリスクオフ相場とで迷っているように見える。金への選好が弱化している。これは明らかに景気回復・危機終了を織り込みにかかっている動きである。ただ、その動きは弱く、何らかの大きな材料でただちに逆転するだろう。

この金への志向の弱化が一時的なものなら、数ヶ月あるいは半年程度してもとの金選好に戻るだろうが、万一、そうでない場合は、金はさらに弱化し、1500ドルを大きく割り込むことになる。この場合は、スイスフランや円も安くなるだろう。ドル円も76円以下になることはもうないことになる。いまのところ、この可能性は第2シナリオであるが、万一に備えて、別口座でもあれば、保険的に、長期的ドル円ロングポジションをいくらか置いておくのもいいだろう。クロス円もスワップ用ロングポジションの保険をかけておくのも一案だ。いずれも最近の安値を見ながらストップを入れておくことになる。
 
本格的トレードは自分としてはもうすこしユーロドルの上昇を見てからにしたい。そちらでは、円買いということになる。


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