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ニール・ヘフティ ② カウン・トベイシー ニール・ヘフティー 「リル・ダーリン」 Count Basie Neal Hefti "Li'l Darlin'"

 
  カウント・ベイシー楽団は1958年に、ニール・ヘフティーのアレンジで「Atomic Mr Basie」と「Basie Plays Hefti」の2枚のアルバムを録音します。2枚ともに、ニール・ヘフティーの都会的なサウンドが活かされた、モダン・ビッグ・バンドの秀作と言えます。
 「Atomic Mr.Basie」には、ニール・ヘフティーの代表作の"Li'l Darlin'"が収録され、ニール・ヘフティーのソフティケートされたアレンジと、カウント・ベイシーの心地よくスウィングするサウンドが一体となった名演になっています。
 
 
 
 
 
 ニール・ヘフティーは”Li'l Darlin'"を、アルバム「Hefti Sounnds」(1958年)、「Jazz Popps」(Represe 1962年)、「li'l Darlin'」(20th Fox 1964年)で3回録音しています。
 1958年版はコーラスを加えたアレンジ、1962年版はカウント・ベイシーのビッグ・バンド・サウンドをさらにソフトにしたアレンジです。
 UPした1964年の録音は、チェンバロとストリングスを使った、映画音楽のような瀟洒なサウンドになっています。   (Kann dorao)
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ニール・ヘフティー ① 「クリフォー・ドブラウン”ポートレイト・オフ・ジェニー”」 「カウント・ベイシー”ニールズ・ディール”」

 
 
 ニールヘ・フティ-は1922年生まれのアメリカの作曲家・アレンジャー・トランペッターです。最も有名なのはテレビ・映画で大人気となった、「バットマン」の作曲者としてでしょう。
 1940年代初めからチャーリー・バーネット楽団などで演奏とアレンジをしていましたが、1942年にニューヨークでディジー・ガレスピーの演奏を聴き、新しいジャズ”ビバップ”に目覚めます。1944年にトランペッターとしてウッディー・ハーマン楽団に参加し、多くの曲のアレンジをしました。当時ウッディー・ハーマン楽団は、ビバップやクール・サウンドを取り入れた最も先鋭的なビッグバンドでした。
 1946年にウッディー・ハーマン楽団を辞め、ハリー・ジェイムスムス、チャーリー・パーカーなどのミュージシャンの編曲や作曲をします。
 カウント・ベイシー楽団へのアレンジは1950年の"Niel's Deal"から始まりました。その後、カウント・ベイシー楽団はニール・ヘフティーのアレンジで1950年代に多くの曲を録音、アルバムは「Atomic Basie」(1958年)「Basie Plays Hefti」(1958年)がリリースされました。
 UPしたのはニール・ヘフティーがアレンジをした「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」(1955年)から”ポートレイト・オブ・ジェニー”です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 ニール・ヘフティーのアレンジの、カウント・ベイシー・オクテット"Niel's Deal"です。モダン系とスウィング系のミュージシャが共演した、猛烈にスウィングする名演です。
 1940年代後半はビッグバンドブームが終わり、カウント・ベイシーは自身の楽団を解散させ、モダン派のミュージシャンらと共にビバップに近づいた演奏していました。。 
 1950年代以降「ハードバップ」「モダンジャズ」と、ジャズが形式的になる以前の、スウィングとビバップが渾然一体になった「1940~1950年代前半のJAZZ」は、この演奏のようにスリリングで魅力にあふれているものが多くあります。   (Kann Dorao)
    
 クラーク・テリー(tp)、バディー・デフランコ(cl)、チャーリー・ラウズ(ts),サージ・チャロフ(bs)、カウント・ベイシー(p)、フレディー・グリーン(g)、ジミー・ルイス(b)、バディー・リッチ(ds)。
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「ロビンとマリアン」 ジョン バリー "Robina and Marian" the Road to Sherwood John Barry

 
 
 イメージ 3「ロビンとマリアン」は1976年のイギリス・アメリカの合作映画です。英雄ロビンフッドの晩年を描いたドラマで、ロビンフッドをショーン・コネリー、恋人役をオードリー・ヘップバーンが演じています。オードリー・ヘップバーンは「暗くなるまで待って」(1967年)以来の映画出演でした。共演はロバート・ショウ、リチャード・ハリスなど、監督は「ナック」「スーパーマン2・3」などのリチャード・レスター、音楽はジョン・バリーです。DVDは日本で発売されています。
 
私は「ロビンとマリアン」は未見で、この映画の音楽を聴いたのは1993年にリリース
された「ムーン・リバー~オードリー・スクリーンテーマ・ベスト」(輸 Big Screen、国 BMGvictor)が初めてでした。このCDは「ティファニーで朝食」でのオードリーの歌う”ムーンリバー”が聴けることなど、内容が充実していてファンの間では評価の高いアルバムです。
 
「 ロビンとマリアン」は映画公開時にOSTが発売されず、関係者に少数のプロモ盤が配られただけでした。その後プロモ盤をコピーした海賊盤がつくらイメージ 2れ、「ムーンリバー~オードリー」のCDで、初めて正規盤として発売されました。収録されたのは"John Burst in""the End"で最初は地味な曲かなと思ったのですが、聴けば聴くほど良さのわかる名曲でした。
 その後海賊盤LPとほぼ同じ曲を収録した海賊盤CDと、2001年にはプラハフィルハーモニックが
 
 
 
演奏するオリジナルスコアー盤がリリースされました。そして2008年にイメージ 1初めてオフィシャル(正規)盤が、Prometheus Recordsから限定盤でリリースされました。
 UPした動画はサントラから”the Road to Sherwood"です。
 ”John Burst in""the End"と同じ曲ですが、”John burst"”End"はラストらしい重厚なアレンジでしたが、”the Road to Sherwood"は流麗で優美なアレンジで、映画のシーンが目に浮んでくるようです。   (Kann Dorao)
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「さらばベルリンの灯」 ジョン バリー "the Quiller Memorandum"John Barry 

 
 
イメージ 1 ジョン・バリーはイギリスの映画音楽作曲家で、”007シリーズ”の音楽で有名になりました。「野生のエルザ」(1966年)「冬のライオン」(1968年)「愛と哀しみの果て」(1985年)「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990年)で4度のアカデミー作曲賞を獲得しています。
 1960年代は007シリーズの世界的なヒットによってスパイ映画ブームが起こり、数多くのスパイ映画が作られました。スパイ映画は大きく分けて、二つに分かれます。一つは007シリーズの流れをくむ、ジェームスボンドのような美人にモテモテの秘密諜報員が、ヒーローとして大活躍する楽しい娯楽映画。もうひとつは当時の東西冷戦を舞台にした、シリアスで現実的な映画です。
 イメージ 2「さらばベルリンの灯」はアクションシーンも少ない、シリアスで現実的なスパイ映画です。監督は「80日世界一周」のマイケルアンダーソン。主演は「いつも二人で」などのジョージシーガル、共演はセンタ・バーガー、アレック・ギネス、マックス・フォン・シドーなど。VHS・LD・DVDともに日本では未発売、DVDは輸入盤で発売されています。
 ジョンバリーの音楽は1960年代のスパイ映画ブームに大きく貢献をしたと思います。ジョンバリーの粋で洗練されていて、クールでミステリアスなサウンドはスパイ映画の面白さをどれだけ引立てたでしょうか。ラロ・シフリンなど他の作曲イメージ 3家にも大きな影響を与えました。
 「さらばベルリンの灯」のテーマ曲はジョンバリーらしい、クールさのなかにも哀愁のある名曲で、「ロシアより愛をこめて」のマット・モンローの歌もあります。ラジオ番組「ユアーヒットパレード」の1967年の年間ベスト10で5位にランクされています。   (Kann Dorao)
 
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ジョン・ バリー「国際諜報局( Ipcress File)」

 
 
 イメージ 2
 「国際諜報局(Ipcress File)」は1965年公開のイギリス映画で、原作はジョン・ル・カレ( John le Carré)と並ぶ、イギリスのスパイ小説作家の巨匠レン・デイトンLen Deighton)です。主人公のハリー・パーマー役のマイケル・ケイン(Michael Caine)でシリーズ化され、「ハリーパーマーの危機脱出」(1966年)「100億ドルの頭脳」(1967年)の3作が作られました。
 
 この映画は派手で豪華な007シリーズの対極の、シリアスで地味で現実的なスパイ映画の代表作です。マイケル・ケインの無表情で淡々とした姿が、派手さのない地味なスパイ役にピッタリでした。この映画の成功は音楽のジョン・バリー(John Barry)とマイケル・ケイメージ 3インに負っているところが大きいと思います。
 
 製作は007シリーズのハリー・サルツマン、監督はシドニー・J・フューリー、共演はナイジェル・グリーンなど。日本では2009年に特典付き2枚組みDVDで発売されています。
 この映画のOSTのアルバムは、ジョン・バリーの作品の中でもジャズ色が強く、曲によってフォー・ビートのジャズのアレンジが使われています。サックスやピアノなどのイメージ 1ソロが演奏され、パーカッションを活かしたクールなラテンジャズ風の曲もあります。テーマ曲の良さとアレンジの多様さが発揮された、ジョン・バリー1960年代の名作の1枚に数えられます。
 
 
 
 
 
 「国際諜報局(Ipcress File)」OSTより、テーマ曲のジャズ・アレンジ版です。  
 
 
 
 
 
 「国際諜報局(Ipcress File)」OSTより、パーカッションをフューチューした、テーマ曲のララテン・ジャズ・アレンジ版です 
 
 
 
 
 
 「国際諜報局(Ipcress File)」OSTより、テーマ曲をアップテンポにしたジャズ・アレンジ版です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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