三菱一号館
2014.10.24
10/17~1/12
種をまく人 30年振りに東京へ
たくましく働く農民や自然の様子に温かいまなざしを向け、ありのままの姿を描いたジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)。フランスのノルマンディー地方の格式ある農家に生まれたミレーは、19歳で画家の修業をはじめ、その後パリ滞在中には、生活のために風俗画や裸婦像も手がけ、1849年、パリ郊外のバルビゾン村に家族で移住しました。
1850年代にボストン出身の画家がバルビゾンに定住し、その後ミレーの名品を母国に持ち帰ったことから、自然を愛したボストン市民の間にミレー愛好熱が高まり、フランスを凌ぐほど優れた作品を市民が愛蔵しました。1876年のボストン美術館開館後、市民がコレクションを寄贈し、多くのミレー作品がボストン美術館に所蔵されています。
ジャン=フランソワ・ミレー《 種をまく人》
ミレー展は2003年に「ミレー3大名画展」bunkamura ザミュージアム2003.4.10~7.13で見ました。一挙に3大名画が見えるという興奮でした。いすれもオルセー美術館所蔵です。参考までに3つの作品です
『落穂拾い』
『晩鐘』
『羊飼いの少女』
ミレーの代表作はオルセー美術館にある、この3点と、今回のボストン美術館にある《 種をまく人》。これで完了ですね。(笑)
今回展示室入口の暖炉の上に展示されていたのが、これです。
ジャン=バティスト.カミーユ.コロー
《ブナの古木》
圧倒的な迫力で迫ってきます
ミレー生誕200周年記念として、『ボストン美術館3大ミレー』と言われる《種をまく人》、《刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》、《羊飼いの娘》をはじめ、選りすぐりのミレーの作品25点を中心に、バルビゾン村で活動したコロー、ディアズ、ルソーらバルビゾン派の画家、またミレーの影響を受けたクロード・モネらフランスの画家の作品など、総点数64点を展覧します。
『ボストン美術館3大ミレー』です。3大が好きですね。
ジャン=フランソワ・ミレー《 刈り入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》
ジャン=フランソワ・ミレー《 羊飼いの娘》
ヨーゼフ・イスラエルス
《別離の前日》
重たいけれども、一番印象に残ったのがこれ。
のどかで美しい農村風景や、貧しくともひたむきに生きる人々を描いた作品が並ぶなか、この絵はまったく別の空気を放ってます。
海で亡くなった夫の喪に服す妻と子。遺体を埋葬する前日の情景で、奥の部屋には棺が安置されています。子供の視線はそちらにある。
この華やかさは、さすがです
オデイロン・ルドン
《グラン・ブーケ(大きな花束)》
ルドンの作品は以前に見に行きました。
ルドンとその周辺ー夢見る世紀末展 2011.11美術館「えき」KYOTO ここ
黒田清輝
《摘草》
黒田清輝は、パリで知り合ったボストン出身の画家たちからミレーを教えられ、1887年5月と翌年1 1 月にバルビゾンを訪れています。黒田はミレーを高く評価し、写真を集めて研究しました。参考出品として展示する黒田清輝の 《摘草》は、絵の画面奥にミレーの《落ち穂拾い》に描かれている積み藁のようなものが見えることから、ミレー研究の過程で生まれた作品のひとつと考えられています。
2014.10.24
10/17~1/12
種をまく人 30年振りに東京へ
たくましく働く農民や自然の様子に温かいまなざしを向け、ありのままの姿を描いたジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)。フランスのノルマンディー地方の格式ある農家に生まれたミレーは、19歳で画家の修業をはじめ、その後パリ滞在中には、生活のために風俗画や裸婦像も手がけ、1849年、パリ郊外のバルビゾン村に家族で移住しました。
1850年代にボストン出身の画家がバルビゾンに定住し、その後ミレーの名品を母国に持ち帰ったことから、自然を愛したボストン市民の間にミレー愛好熱が高まり、フランスを凌ぐほど優れた作品を市民が愛蔵しました。1876年のボストン美術館開館後、市民がコレクションを寄贈し、多くのミレー作品がボストン美術館に所蔵されています。
ジャン=フランソワ・ミレー《 種をまく人》
ミレー展は2003年に「ミレー3大名画展」bunkamura ザミュージアム2003.4.10~7.13で見ました。一挙に3大名画が見えるという興奮でした。いすれもオルセー美術館所蔵です。参考までに3つの作品です
『落穂拾い』
『晩鐘』
『羊飼いの少女』
ミレーの代表作はオルセー美術館にある、この3点と、今回のボストン美術館にある《 種をまく人》。これで完了ですね。(笑)
今回展示室入口の暖炉の上に展示されていたのが、これです。
ジャン=バティスト.カミーユ.コロー
《ブナの古木》
圧倒的な迫力で迫ってきます
ミレー生誕200周年記念として、『ボストン美術館3大ミレー』と言われる《種をまく人》、《刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》、《羊飼いの娘》をはじめ、選りすぐりのミレーの作品25点を中心に、バルビゾン村で活動したコロー、ディアズ、ルソーらバルビゾン派の画家、またミレーの影響を受けたクロード・モネらフランスの画家の作品など、総点数64点を展覧します。
『ボストン美術館3大ミレー』です。3大が好きですね。
ジャン=フランソワ・ミレー《 刈り入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》
ジャン=フランソワ・ミレー《 羊飼いの娘》
ヨーゼフ・イスラエルス
《別離の前日》
重たいけれども、一番印象に残ったのがこれ。
のどかで美しい農村風景や、貧しくともひたむきに生きる人々を描いた作品が並ぶなか、この絵はまったく別の空気を放ってます。
海で亡くなった夫の喪に服す妻と子。遺体を埋葬する前日の情景で、奥の部屋には棺が安置されています。子供の視線はそちらにある。
この華やかさは、さすがです
オデイロン・ルドン
《グラン・ブーケ(大きな花束)》
ルドンの作品は以前に見に行きました。
ルドンとその周辺ー夢見る世紀末展 2011.11美術館「えき」KYOTO ここ
黒田清輝
《摘草》
黒田清輝は、パリで知り合ったボストン出身の画家たちからミレーを教えられ、1887年5月と翌年1 1 月にバルビゾンを訪れています。黒田はミレーを高く評価し、写真を集めて研究しました。参考出品として展示する黒田清輝の 《摘草》は、絵の画面奥にミレーの《落ち穂拾い》に描かれている積み藁のようなものが見えることから、ミレー研究の過程で生まれた作品のひとつと考えられています。