東京国立博物館の前
2014.10.24
10/15~12/7
平成では3回目となる東京国立博物館の「日本国宝展」。
時空を超えて、約120件の国宝が集結。
日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、「国宝」に指定しています。
これら国宝の中で、人々の篤信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた展覧会です。祈りをテーマに、仏と神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。
1. 正倉院宝物が特別出品。
祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国の宝として価値高いものといえるでしょう。天皇陛下の傘寿を記念する年。
「鳥毛立女(とりげりつじょ)の屏風(びょうぶ) 第一扇」
「鳥毛立女(とりげりつじょ)の屏風(びょうぶ) 第三扇」
全部で六扇ある。残り4つは今回の正倉院展に展示される。奈良と東京の両方観ないとというのは過酷ですね。
「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんのそうのびわ)」四弦琵琶
など11件が期間限定(10月15日(水)~11月3日(月・祝))で特別出品される。
(2)仏を信じる
玉虫厨子 法隆寺
以前に法隆寺の食堂(じきどう)で出会いました
仏足石 薬師寺も以前に見ました。ホームページ 薬師寺はここ
(3)神を信じる
国宝の土偶5体が勢ぞろい!
これまで全国各地でさまざまな姿の土偶が2万点ほど見つかっています。そのなかでも縄文人の精神性や造形力、そして美意識が遺憾なく表現されたのが国宝土偶です。
縄文時代には決してかなわなかった土偶たちの共演です。
土偶 縄文のビーナス
縄文時代(中期)・前3000~前2000年
長野県茅野市棚畑遺跡出土
茅野市蔵 尖石縄文考古館保管
端正な顔立ちとは対照的に、柔らかく膨らむお腹やお尻の曲線美に、母性を感じさせます。
会場にあったガチャガチャです
土偶 中空土偶
縄文時代(後期)・前2000~前1000年
北海道函館市著保内野遺跡出土
函館市蔵 函館市縄文文化交流センター保管
中が空洞に作られたこの土偶には、縄文人の技の粋が詰まっています。
ガチャガチャです
国宝の土偶は全部で5個なので、今回全部見れます
(4)文学、記録にみる信仰
源氏物語絵巻 柏木(二) 徳川美術館
(5)多様化する信仰と美
秋冬山水図 雪舟等楊 筆 東京国立博物館
他に、松に秋草図 長谷川等伯は京都・智積院で何回か見ました。
国宝の茶碗もありました。
玳玻天目茶碗 たいひてんもくちゃわん 中国江西省吉安市永和鎮にあった吉州窯で生産された
京都 承天閣美術館
大井戸茶碗 おおいどちゃわん 銘 喜左衛門
侘わび・寂さびを尊ぶ日本の茶道で見出され、茶碗として珍重されました。中でも本品はその最高峰とされ、銘はかつて竹田喜左衛門が所持していたことに由来します。のちに茶人としても著名な大名・松平不昧へとわたり、夫人のせい楽院から孤篷庵(京都・大徳寺の塔頭)へ寄進されました
志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)
日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、本阿弥光悦の白楽茶碗(銘不二山)と、この卯花墻の2碗のみである。美濃の牟田洞窯で焼かれたもので、歪んだ器形・奔放な篦削り・釉下の鉄絵などは織部好みに通じる作行きといえる。もと江戸の冬木家にあり、明治20年代中頃に室町三井家の高保の有に帰した 三井記念美術館 所蔵
国宝の茶碗は全部で8個ある。今日は内3個が一度に見られる。
以前に3個 見た
国宝 油滴天目茶碗 2013.11.02 再発見! 大阪の至宝 大阪市立美術館
国宝 曜変天目茶碗 2007.4.8 藤田美術館はここ
静嘉堂文庫美術館・曜変天目茶碗 静嘉堂文庫美術館
残り2個だ、いつか見られるかな。
(6)仏のすがた
善財童子立像 (ぜんざいどうじりゅうぞう)
(文殊菩薩および侍者のうち)
鎌倉時代・建仁3年(1203)~承久2年(1220)
奈良・安倍文殊院蔵
4人の侍者とともに海を渡って我々のところに来ようとする文殊五尊像のうちの1体です。文殊菩薩の像内に建仁3年(1203)、運慶と並び称される仏師・快慶がつくったことを記す銘文があります。
観音菩薩坐像(右)・勢至菩薩坐像(左)
(かんのんぼさつざぞう せいしぼさつざぞう)
(阿弥陀如来および両脇侍のうち)
平安時代・久安4年(1148)
京都・三千院蔵
死者を極楽浄土に導くために来迎する阿弥陀如来にしたがう2体の菩薩です。膝を開いて正座し、上体を前かがみにする姿勢には、来迎像にふさわしい前方に向かう動きが感じられます。安置されている堂の天井にはさらに多くの菩薩が描かれます。勢至菩薩の像内に久安4年(1148)に造られたことを記す銘文があります
三千院で阿弥陀如来と共に見ました ホームページ 三千院は ここ
国宝の建造物が展示室内に?!
元興寺五重小塔きたる
美術工芸品ではなく、建造物として国宝指定されたこの塔。高さは5メートル50センチ。本格的な建造物の工法で、築造されたものです。過去にいくたびかの修理を経てはいますが、制作されたのはなんと奈良時代! 東京にやってくるのは今回が初めてです。
2007.7.29に元興寺に参拝しました ホームページはここ
2014.12にホームページも作りました ここ
2014.10.24
10/15~12/7
平成では3回目となる東京国立博物館の「日本国宝展」。
時空を超えて、約120件の国宝が集結。
日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、「国宝」に指定しています。
これら国宝の中で、人々の篤信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた展覧会です。祈りをテーマに、仏と神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。
1. 正倉院宝物が特別出品。
祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国の宝として価値高いものといえるでしょう。天皇陛下の傘寿を記念する年。
「鳥毛立女(とりげりつじょ)の屏風(びょうぶ) 第一扇」
「鳥毛立女(とりげりつじょ)の屏風(びょうぶ) 第三扇」
全部で六扇ある。残り4つは今回の正倉院展に展示される。奈良と東京の両方観ないとというのは過酷ですね。
「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんのそうのびわ)」四弦琵琶
など11件が期間限定(10月15日(水)~11月3日(月・祝))で特別出品される。
(2)仏を信じる
玉虫厨子 法隆寺
以前に法隆寺の食堂(じきどう)で出会いました
仏足石 薬師寺も以前に見ました。ホームページ 薬師寺はここ
(3)神を信じる
国宝の土偶5体が勢ぞろい!
これまで全国各地でさまざまな姿の土偶が2万点ほど見つかっています。そのなかでも縄文人の精神性や造形力、そして美意識が遺憾なく表現されたのが国宝土偶です。
縄文時代には決してかなわなかった土偶たちの共演です。
土偶 縄文のビーナス
縄文時代(中期)・前3000~前2000年
長野県茅野市棚畑遺跡出土
茅野市蔵 尖石縄文考古館保管
端正な顔立ちとは対照的に、柔らかく膨らむお腹やお尻の曲線美に、母性を感じさせます。
会場にあったガチャガチャです
土偶 中空土偶
縄文時代(後期)・前2000~前1000年
北海道函館市著保内野遺跡出土
函館市蔵 函館市縄文文化交流センター保管
中が空洞に作られたこの土偶には、縄文人の技の粋が詰まっています。
ガチャガチャです
国宝の土偶は全部で5個なので、今回全部見れます
(4)文学、記録にみる信仰
源氏物語絵巻 柏木(二) 徳川美術館
(5)多様化する信仰と美
秋冬山水図 雪舟等楊 筆 東京国立博物館
他に、松に秋草図 長谷川等伯は京都・智積院で何回か見ました。
国宝の茶碗もありました。
玳玻天目茶碗 たいひてんもくちゃわん 中国江西省吉安市永和鎮にあった吉州窯で生産された
京都 承天閣美術館
大井戸茶碗 おおいどちゃわん 銘 喜左衛門
侘わび・寂さびを尊ぶ日本の茶道で見出され、茶碗として珍重されました。中でも本品はその最高峰とされ、銘はかつて竹田喜左衛門が所持していたことに由来します。のちに茶人としても著名な大名・松平不昧へとわたり、夫人のせい楽院から孤篷庵(京都・大徳寺の塔頭)へ寄進されました
志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)
日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、本阿弥光悦の白楽茶碗(銘不二山)と、この卯花墻の2碗のみである。美濃の牟田洞窯で焼かれたもので、歪んだ器形・奔放な篦削り・釉下の鉄絵などは織部好みに通じる作行きといえる。もと江戸の冬木家にあり、明治20年代中頃に室町三井家の高保の有に帰した 三井記念美術館 所蔵
国宝の茶碗は全部で8個ある。今日は内3個が一度に見られる。
以前に3個 見た
国宝 油滴天目茶碗 2013.11.02 再発見! 大阪の至宝 大阪市立美術館
国宝 曜変天目茶碗 2007.4.8 藤田美術館はここ
静嘉堂文庫美術館・曜変天目茶碗 静嘉堂文庫美術館
残り2個だ、いつか見られるかな。
(6)仏のすがた
善財童子立像 (ぜんざいどうじりゅうぞう)
(文殊菩薩および侍者のうち)
鎌倉時代・建仁3年(1203)~承久2年(1220)
奈良・安倍文殊院蔵
4人の侍者とともに海を渡って我々のところに来ようとする文殊五尊像のうちの1体です。文殊菩薩の像内に建仁3年(1203)、運慶と並び称される仏師・快慶がつくったことを記す銘文があります。
観音菩薩坐像(右)・勢至菩薩坐像(左)
(かんのんぼさつざぞう せいしぼさつざぞう)
(阿弥陀如来および両脇侍のうち)
平安時代・久安4年(1148)
京都・三千院蔵
死者を極楽浄土に導くために来迎する阿弥陀如来にしたがう2体の菩薩です。膝を開いて正座し、上体を前かがみにする姿勢には、来迎像にふさわしい前方に向かう動きが感じられます。安置されている堂の天井にはさらに多くの菩薩が描かれます。勢至菩薩の像内に久安4年(1148)に造られたことを記す銘文があります
三千院で阿弥陀如来と共に見ました ホームページ 三千院は ここ
国宝の建造物が展示室内に?!
元興寺五重小塔きたる
美術工芸品ではなく、建造物として国宝指定されたこの塔。高さは5メートル50センチ。本格的な建造物の工法で、築造されたものです。過去にいくたびかの修理を経てはいますが、制作されたのはなんと奈良時代! 東京にやってくるのは今回が初めてです。
2007.7.29に元興寺に参拝しました ホームページはここ
2014.12にホームページも作りました ここ