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中邨秀雄 自分が楽しむ だから成功する

2005-12-11 | ビジネスの話し
元吉本興業会長の中邨(なかむら)秀雄氏の講演会を聴いた。
「自分が楽しむ だから成功する」という演題。
芸人とかかわって50年の氏の経験話、当然ながら吉本興業も一つの会社であり、経営者の話は、すべてのビジネスにも通じる。

1.ビジネスマンにとって大事な3つ
芸人は商品である、それを支える400人の裏方(社員)を育てることが会社にとって大事な事、入社して5年経ったら3つの大事な事がある。
(1)活字に親しめ
  日経新聞を読め-社会、経済の情報に強くなる
  文章を書く力をつける-企画書を書くのにも必要
(2)本物(ホンマモノ)を見て来い
  ラスペガス、ムーランジュール、ブロードウェイ等々
  有休を取って、自前で
  中邨氏自身は、会社費用で行ったらしいが、今は安いし、会社から出してもらうと義理が出来て、50年も同じ会社に居ることになった。(笑)
(3)異業種の人間との交流

2.どうしたら女にモテルか?
上方落語の「稽古屋」で、モテル方法の指南を受ける場面でのやりとり、モテルには10のポイントがある。それを現代風にアレンジして紹介があった。

一見栄(イチミエ)  清潔感がある。挨拶上手である。
二男(ニオトコ)    男前であること。
三金(サンカネ) 活きたお金を使うこと。活きたかどうか分からないこともあるが、お金を蒔いておかないと、芽が出てこない。
四芸(シゲイ)  例えば、手品などがちょっとできると、女性と会話に入りやすい。
五清(ゴセイ)   性格が明るい。忍耐強い-人の話を良く聴く。
六幼(ロクオボコ) 完璧な人間は付き合い難い。女性の母性本能をくすぐることが必 要。
七科白(ナナセリフ) 喧嘩の仲裁に入れるぐらいの、話芸、話術が必要。
           両者を公平に裁くためには、常識が必要。
八力(ハチカラ)  力があること、すなわち健康。
          チャンスがきたとき、これをこなす体力、健康。
九肝(クキモ)   肝っ玉、決断力が常に必要。
十評判(トヒョウバン) 世間の評判。

そして 「笑顔」である。

まさにビジネスマン 10の心得のお話し。

3.21世紀の問題点

 少子化、高齢化社会が、ますます進む。
 
 日本の女性の社会進出度は、まだ世界で34位、他国のように移民に頼るまでもなく、 女性の力を活用することが大切。

 吉本興業では、お年寄りのコンテンツを模索している。

まとめると以上になるが、「活きた金」では、明石家さんまさんのエピソードの紹介があった。打ち上げ式には金を出すのはもちろんながら、必ず出席して情報を集めている。当り馬券のプレゼントの話し等、まさに、「活きた金」を使っているお話であった。
ジミー大西さんのエピソードでは、吉本興業の懐の大きさを感じた、いい話であった。

  
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コメント
 
 
 
面白いですね (イタリア)
2005-12-12 10:37:32
興味深いお話ですね。吉本の経営には、感心することが、多々あります。横山やすしの付き人だった人の話を聞いてからますます好きになりました。「おやっ」と思うようなおもしろい会社です。ビジネスにおける三つとも私の思いと同じですが、私はきわめて平凡な人間。でも、納得です。
 
 
 
ありがとうございました (kazu_san)
2005-12-18 21:34:49
吉本はスゴイとはかねがね思っていました。所属の芸人が、あれだけ会社の悪口を言うのですからね(笑)すごい会社ですよ。

会社、事業所、部のカルチャー。これはトップに立つ人の責務。小なりながら、がんばってます。
 
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