無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『Find Love』の曲プロモーションが始まらない理由を色々考えてきたけれど、何が正解かさっぱりわからないまま。

まぁ怪しいのはeあのインタビュー動画の字幕差し替えで、あそこらへんで少し齟齬があったのかなというのは有り得るのだけど、プロモ日程を全キャンセルする程かと言われたらそうでもないような。いや、誤解を与える編集は駆逐されて然るべきだけどね。

単純に、ヒカルが追加で動けないというのもあって、じゃあ10月にはドラマのタイアップも決まってるから、そっちが動き始めたら同時にやっていきましょう、ということになってると考えるのがいちばんわかりやすいかなというのが今の時点での結論で。

「最愛」公式アカウントがオンエア日を隠した画像をツイートしているけれど、本気でまだ決まっていないのを誤魔化しているだけとも取れるしまだまだなんともわからんね。少なくとも、シングルCDはリリースされないだろうという8割がた「知ってた」な事実を念押しされたという程度かな。放送日が不確定なのにCDをリリースするのはプロモ日程上非常に大変なので。配信なら融通が利くもんね。

なので、『Find Love』とドラマ主題歌が同時配信スタートなんてのも、ありえるかも。何しろ、『Find Love』は英語詞曲なので、日本ではそうそうチャートのハイポジションには来ないだろう。『Easy Breezy』、あれは例外中の例外だったといえる。特にFMチャートの動きは普段の宇多田ヒカルの新曲と大して変わらなかったしホントに凄い人気だったな。それはさておき。

TBSの金ドラ枠というのがどういうテイストなのかは把握していないが、ヒカルが日本語曲でコテコテの売れ線の曲を書いてきたとしてもハマるような枠なのではないかと想像している。革新的で現代的な攻めのサウンドより、安定した手法で手堅く幅広く支持されるような。そういう曲でしっかりと各種チャートの上位を確保しつつ、『Find Love』の方は日本のチャートより、海外のチャート、グローバル・チャートでの健闘を伝える形で両輪のプロモーションを展開すれば、宇多田ヒカルブランド健在をうまく印象づけられるのでは、という妄想は少しはたらくわね。

ただ、これで仮にアルバム告知に繋げないとなると、そこから何ヶ月か後にアルバム告知する時に更にもう一曲先行配信する必要が出てきて、都合アルバムから7曲お披露目された状態になる。全12曲としたら残り5曲ってそれはどうなの──と思ったが、『HEART STATION』アルバムなんてアルバムリリース前に全13曲中8曲が公開されていた訳で、そこまで変でもないのかな。同アルバムの場合、アルバム曲が『Prisoner Of Love』だとか『テイク5』だとか、とんでもない名曲が控えていたから、正直未聴曲の数の多少なんてアタマから吹っ飛んじゃったんですけどね。次のアルバムも、そんな感じになるのかも。

ということで、「最愛」主題歌発表と同時にアナウンスがなければ、年内のアルバム発売はなくなる。とするとやはり来年3月が有力になりますかね。そしてその後の全国ツアーへと……って、ちょっと、ここから数週間、うちらの年単位のスケジューリングに関わる流れになりそうなので、取り敢えずまずは「最愛」第1話の放送日をとっととアナウンスして欲しいっすな。

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トレボヘ最終回の書き起こしを読みながら(ほんと書き起こし作業に従事してくれた皆さんには頭が下がる。ありがたや。)、昨今のコンプライアンスからしたらこれはどうなんだろうなぁと益体のない事を考える。

いやね、その最終回のラストでヒカルが自分のスリーサイズを駆け抜けるような速さでさり気なく呟くんですよ。当時はバカウケだったんですが、今でもこれはセーフだよなぁ? 自分で自分のを暴露してるだけなんだし。

でも、風向きとしては少し危うくなっていくような気がしなくもない。スリーサイズは単なる体側数値で、身長や靴のサイズ服のサイズを言うのと本来なら変わりはない筈なのだけれど、ひとまず現実として、性的な価値を推計する為の指標として捉える人が多い。だからそれを自分から言うのがギャグになったのだけど、20世紀だから出来ることだったと後に懐古されることになるのかな。

更にもっと時代が進んで、体側値の価値が相対化され特に意味をなさなくなった時代が訪れたら逆にどうということはない状況になるかもしれないけどね。男女差別がある中ではどうしたって是正措置期間(アファーマティブ・アクション・エラ)が必要とされる。この間触れた「私は差別と黒人が嫌いだ」フレーズも、黒人差別が無くなればただの好みの吐露になる。まぁ、暫くはそんな事になる見込みは無いので、引き続きそういった発言は禁忌であり続けるだろうが。

そんな事をよく考えるので、前から触れてる通り特にヒカルの初期の発言を取り上げるのには次第に慎重になっている。発言だけではなく、例えば「NintendoDS」のCMに出演した時の「触ってみてもいいですかぁ?」の赤い衣装は、当時もある程度話題にはなったが、今取り上げたら眉を顰(ひそ)めるor顔を顰(しか)める人がある程度出てくるかもしれない。『Easy Breezy』の水着姿とかどうなんだろうなぁ……。

もっと時代が下れば、「平成時代は野蛮だった」とひとくくりにされてリアルな批評対象にはならなくなるかもしれない。戦国時代について「この頃は人の首が簡単に飛んだ」事を指して「恐ろしい」とは言えど「けしからん」とは言わないのと似た感覚で。ただ、今はまだ1990年代とか00年代とかは心境的に近い。それくらいの過去の発言が槍玉に上がって今干されるのは、東京五輪の周りで幾つもあった気がする。

ヒカルがファンクラブとか会員限定とかのクローズドなスタイルを取りたがらないタイプな為、どうしても不特定多数を考慮した活動をせざるを得ない。今はまだ表立っていないが、イスラム圏にもファンが在るかもしれない中でどんなプロモーションをしていくか。そもそも地球上には「音楽禁止」という思想があるのだと、この度のアフガニスタン情勢のニュースに触れて知った人も多いかと思う。世界的に支持を集めるミュージシャンが国内のコンプライアンスに引っ掛かってる場合でもないのだ。

次のアルバムで英語歌詞の曲が収録されるというのは、歌詞が国際的に吟味される機会を与える事でもある。Utada Hikaruの言葉が、厳しい査定に晒される。20年以上前の過去の発言についてはそうそう掘り起こされる事はないかもしれないが、あんまり迂闊に引用し過ぎるのは危ういかな。特に今はTwitterに翻訳機能がついたので、過去の発言をTwitterで引用する時は気をつけるようにしたい。画像にして投稿しておく位でちょうどいいんでないかなぁ……。(まだまだ悩みます)

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