無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「夢は目指した時から自分のすることになる」との言はオリコン読者質問返答の時だったかな。とかくスウィートな考え方から距離を置く光だが、嘘みたいなILoveYouは甘ぁい世界観の詞に彩られた曲だ。嘘の咲かない草原感動的に終るストーリー必ず伝わる筈と光にしては異質なまでに楽園的、ヒトコトでいえばアマッチョロイ。その反作用が冒頭の露悪的なヘヴィサウンドだ。ヘヴィネスは理想と現実の葛藤の狭間から生まれてくる。光が理想を語るなら、それを見ているもう1人の光が現実を差出し、その2ッの間の軋みが音になって襲ってくる。この曲のギターリフは楽園的な詞世界と表裏一体なのである。


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日曜の更新でもチラッと書いた単語"ProTools"がメッセにも出てきた。カンタンにいえばコレは90年代劇的に音楽制作現場を変えたシステムだ。今迄トラック山積みに必要だった録音機材が、PC1台とソレに繋げるチョットした機材のみで済む様になったのである。アニメ制作が昔は大きなスタジオに何台も机と撮影機材を並べていたのが今では簡易なモノならPCにペンタブ1ッあれば作れる様になったのと同じだ。面白いのは、多くのミュージシャンが「1台のPCだけで済む!」と言っていた所を光は「自分ようのコンピュータが必要になりました」と表現している所。昔気質の音楽家のPCに対する感情の代弁だったりする?


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