片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

肘機能全廃、「肘」に動かすイメージを伝達するイラだたしさ!

2011-09-19 08:52:43 | 「リハビリ」

 停滞していた台風15号の沖縄接近と,ともに風雨が心配される「敬老の日」祝日、5:30分明るい日差しで目が覚める。
 東の空、白い雲に覆われた青空を朝日が昇っていく、2週間の入院とはいえ、昇る旭日で起床する喜びに感謝する。

          
6時、1階へ降りて、正面玄関から外へ出て病院一周の散歩に出かける。
 南に国道176号線、国道に沿ってモノレール、更に高架の高速中国道が走り、交通には便利な立地、阪急豊中駅からのバスが病院周辺で停まる等電車・バスの通院にも恵まれている。
 24時間院内にいると、外気の心地良さが体を覚醒させ、「さあー」今日も頑張るぞと意欲が沸いてくる 。
 散歩道は回復期の患者さんのトレーニングコースに利用され、日中はPT先生が付き添われての歩行リハビリ姿が散見される。

                  
 東コース⇒北コースへ、建物の奥行き部分の植木に沿った距離が長い、西コースはマンション・住宅を右に見ながら駐車場を横切る。
 最後の南コースは下り坂、少々疲れも出ているので「ゆっくり」慎重に降る。
 一昨日、PT先生が私の杖をみて、「少し高いのではないですか・・・?」と言われ、調節していただいたので随分使いやすく、特に下りでは効果を発揮する。
 玄関のロビー、椅子に腰掛けて一服、3連休の最終祝日、事務所勤務は警備員のみで、館内は静寂に包まれている。
 本日も売店・喫茶店が休みなのが残念、新聞も家人が届けてくれるのを待つばかり。
 10:40分、OT作業療法K先生、始めのストレッチ・マッサージなしでテーブルに座っての動作訓練。
 K先生、指機能全廃の掌を開いて揉み解してから5本4列のピンをつまんで、卓上左のタオルに戻す作業。
 「摘む」機能は辛うじて体得したようなので今回は肘の維持、伸ばす、戻すイメージを主力に肩の力を抜いて挑戦だ。
 肘の維持、伸ばす、戻す機能は一つ一つ意識するとギコチなく動き、結果として肩に力が入り、肩甲骨が硬直してくる。
 悪戦苦闘して20本の移動作業を終えると喜びが沸いてきて、矢張り成功体験は機能回復につながってくる。
 
            

続いてはテーブル上の丸棒を握り、「維持」・「あげる」・「さげる」の動作練習、勿論、「摘まみ、握る機能全廃」の手首では把握が難しく先生の補助で掴む。
 机と平行の空間で止めて維持、肘の表皮を意識しながら、何でもないんだの思いを大事に先生のカウント20の間、保持する。
 一旦、休憩して上下動作、右が強く補助しているで保つが次第に右肩が凝ってくるのが分かる。
 健常の手なら保育園の遊戯ゲームに匹敵する単純動作、「肘」表皮にイメージを促通する難しさにイライラしてくる。
 ストレスを貯めて怒りに変わる怖さを避けて、笑顔を忘れないようにするがなかなか笑みが続かない。
 K先生の絶えない微笑みに支えられ、引き続き丸棒を机上に直立して維持する。
 維持する動作に手首で横から握る動作が加わる難しい作業、先生のカウント20の間に握り箇所が滑り落ちて数回やり直す。
 「指機能全廃」の状態で親指と人差し指が「開く」・「挟む」事が出来ない原因の一つに親指が内側に倒れ込んでいることがある。
             
 先生が指機能回復装具として「親指を立てる装具」を持参され、装着してピン摘まみを試みる。
 強制的に親指が外側に広がり、摘まみやすいのにびっくりする。