片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

麻痺緩和(ボトックス注射)の痙縮効果求め、3回目の「リハビリテーション」入院

2011-09-12 07:59:35 | 「リハビリ」

  昨夜は時ならぬ熱帯夜と入院への想いで寝付かれぬ夜を過ごす。
 日本海から北海道へ延びる前線上を低気圧が東へ進みます。
 東北北部から九州、沖縄は高気圧に覆われ、厳しい残暑が予想される。
 早朝から深い青空が広がり、気温はドンドン上昇していく。
 入院日最終チエック、財布・小銭入れ・手帳・筆記用具・携帯電話等を別の小型鞄に収め、最後は電子メール着便確認の上、電源・Lanケーブル外して、ノートパソコンを所定鞄に収納する。
 10:00次女の運転する車に家人と同乗、国道171号線沿い、豊中市「関西リハビリテーション病院」到着、早速受付で入院手続き、保険証提出して、3種類の書類に署名捺印、保証金を支払って完了する。
 2階診察室で身長・体重の測定、看護師さんの問診は「服用薬」・「食物アレルギーの有無」、お陰様で両親から何でも食べられるしつけを受け、体も良い方向に反応してくれ、何処へ入院しても問題が無いのが有り難い。
 

         
病棟は5階、案内いただいたのは二人部屋、窓際のゆったりした空間に安心する。
 窓は東向き、守口・伊丹空港行きのモノレールが見え、東南方向には生駒山連峰が一望できる素晴らしい遠景が気に入る。
 家内と次女に身の廻り品を整理して貰い、備え付け什器に収め、落ち着く。

           
 そこえ入口ベッドの方(男性70代?)が車椅子でPT(理学療法士)に付き添われて帰ってこられる、未だ様子が分からないので挨拶も出来ず、暫く様子を見る。
 主治医M先生病室へ、家族2人を交えて、「ボトックス注射(ポツリヌス菌)」の説明をされる。
 左上肢機能完全不能後、左手が「頭」・「口」・「首」に触れない、左手で「コップ」が持ていのは運動神経が遮断された筋肉が痙縮をおこし、時間の経過で硬直を招いている。
 硬直する「大胸筋」、手首の回内・回外筋等に「ポツヌリス菌」を注射することで筋肉を柔軟にしていく。
 効果は人によって変わるが約3ケ月、入院後は外来通院で可能と言われる。
 8月末に一週間の入院予定を案内するが、その後退院予定者が増えたので「ボトックス注射」効果を測定しながらの治療には2週間が最適と言われ、一週間延びて2週間治療が決定する。
 先生のご熱意と家族の奨めもあって、月末の確定予定でご迷惑をかける方には長女・次女が郵便で謝ってくれるといううので甘えることにする。
 14:00、2階のトレーニング室へ移動、早速、4年前にお世話になったPT K先生、2年前にCI療法でご指導いただいたOT Y先生にお会いしてご挨拶、天井の高い周囲ガラスのリハビリ室は2年・4年前と変わらぬリハビリ治療が展開中。
 明るく笑顔いっぱいの先生方は変わらないが患者さんは入れ替わって居られる姿は当たり前ながら厳しい現実だ。
 「CI療法」・「ボトックス治療」を始める前の麻痺患者に不可能な作業が強いられる辛い検査が始まる。
 
言わば「使用前」・「使用後」の検査を数値で評価するアメリカ理学療法考案の器具を使用して約90分、OT作業療法士の指示に従って作業を行う。
 女性OT T先生一回の動作を示され、練習無しで麻痺左手を「机に置く」・「机に置いた台」に乗せる等の運動動作、その間先生はビデオ操作される。
 椅子を前に、横にして10数種類、次に重さを変えた「サイコロ」大・中・小、トランプ・丸ボール・ピン・クリップ等が次ぎ次に出され、掴んで移動する・掴んで持ち上げるを繰り返す。
 先生の指示は例え不可能な作業でも2分間は努力するように言われるので大いに疲れる。