片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

遮断された脳波へ届けるイメージ、アシスタントの言動で少し体得?

2011-09-18 08:51:31 | 「リハビリ」

台風一過を想わせる日曜日、早朝の散歩は5階屋上庭園へ、ガラス扉が施錠中、深夜勤務明けの看護師さんに伺うと7時開錠とのことだ。 
 食堂の時計を見ると6時30分、テレビでも観ながら待つことにして椅子に腰掛ける。
 そこえ、朝のトイレ介助・洗面介助で多忙な介護士さんが鍵を持ってこられ、開錠していただき助かる。
 

          

一歩踏み入れると晴れ上がった青空に爽快な気分が蘇える。
 50坪位の庭園内は歩きやすい木道が敷き詰められ、手入れされた樹木の間道はちょっとした林道を想わせる。

 西北に箕面山脈、西に六甲連峰、南遥かに生駒山連峰が雄大に遠望できる絶景に思わず声が出るぐらい感動する。
 風景的には、足下の西へ延びる176号線の背景に聳え立つ、白雲がたなびく六甲連峰の美しさに魅せられる。

               
 庭園中央には池が設けられ、循環水がせせらぎのように流れ、風情を漂わせている。
 朝食時、デザートに昨日家人が届けてくれたクリームパンをいただきながら、4Ch「サンデーモーニング」を楽しむ。
 
時局解説ではコメンテーター、外国の要人から「日本へ行くと誰と話をしていいのかわからないと」苦情を聞くことがあると言われ、一刻も早く対外政策の確立を望む発言があった。
 内政では未だ与党内の意見調整がまとまらない現状に黄色信号が点灯状態、「誠心誠意」はいいが、財源を伴った具体的な政策提言を求める声があった。
  10:40分OT作業療法開始、今朝の担当はOT  N氏、2階トレーニングルームへ、当院では車椅子患者さんを含む患者の為、定刻にPT・OTの先生方が病室まで迎えに来られる。
 患者一人当たり一回40分、一日3回ローテーションが組まれた体制を維持するには、PT・OTの先生方は9:00~12:00、13:00~16:00迄、定刻・定時間を守って、フルに活動され、活き活きと施療される姿は、患者側から頼もしく映ります。
 始めに椅子に座って肩甲骨・左腕のストレッチ・マッサージ、しきりに痛みを気遣われるが「伸ばし」・「挙げる」・「引く」動作には疼痛は無く、むしろ筋肉が伸びる心地よさを感じる。
 N先生、麻痺手を両手でとられ、機能全廃の親指を握られ、「上に」・「下に」・「横へ」動かされ、力を抜いてイメージで動かすように求められる。
 動かすは「力」を入れるのでは無く、脱力状態で動かされている親指の表皮でイメージを描きながら、動きについていく。
 各、20回N先生がカウント、機能全廃の親指が動いている映像を穏やかに追い続ける。

          

 次は自己訓練、卓上の雑巾を両手で「前」・「左斜め」・「右斜め」へ、麻痺左手は肘を意識して「ゆっくり」押して、戻す動作を各20回繰り返す。
 左肘の機能回復、肩甲骨筋のストレッチに役立つと説明いただく。
 仕上げはピン20本をつまみ、所定の場所への移動動作、初めは椅子左側に置かれた籠への移動、休憩後は机前方へ置かれた箱への移動作業療法。
 二つとも所要時間に差はあるが成功、最後の前への移動は相当に疲れる。
 先生のお話では左への移動は肩を開く動作で、割と容易なれど前への移動は肘を「保ち」・「伸ばす」・「引く」動作が必要なため、難しい作業となる。