片麻痺との二人三脚

孤独に甘えず、後ろ振り向かず、希望失わず、唯前進あるのみ!

早朝6時、輝く「旭日」で目覚める、本日初めての「ポツヌリス菌」注射

2011-09-13 09:42:38 | 災害天候

 リハビリ入院二日目、病棟点灯朝6時、東の窓から昇る「旭日」を眩しく眺めながら眼が覚める。
 白い薄雲が広がる青空を「旭日」が登る瞬間を拝むのは随分久しぶりのこと、旭に手を合わせ、幸運に恵まれた東向き病室に感謝する。

              
 病棟廊下は深夜勤務看護師・介護士さんの各病室に於ける脱衣・着衣・トイレ介助で病室廻りの多忙な早朝業務が始まっている。
 看護師さんのバイタルチエック(血圧・体温)後、いただいた本日の診察スケジュール表は、午前9:00~9:40PT(理学療法)、10:40~11:40 OT(作業療法)、いずれも簡易上肢・下肢機能検査となる。
午後は14:00「ボトックス治療」筋肉を柔らかくするポツヌリス菌注射。

          

 5年前、NHK総合テレビ“スペッシャル”「驚異のリハビリ」CI療法(健側側拘束治療)を観て、ぜひ受診したい欲望にかられ、インターネットで追及検索・・・兵庫医大⇒篠山医大⇒を経て関西リハビリテーション病院にご縁をいただき、画期的な治療結果は得られなかったが少なくとも退化一方の上肢機能が微かでも右肩上がりを見せ始めたのは2回に及ぶ、「CI療法」の効果と感謝の日々です。
 
PT Tさん、2階リハビリ室にて簡易テスト開始、平行バーを使用して、装具をつけ左・右足開眼片足立ちのタイムを測定、次には装具を外してと指示されたのには驚く。
 不思議な事に裸足の方が右足タイムが伸び、装具着用の麻痺左足立位は全くダメであったが裸足では2秒間くらい立ち姿を維持できた。
 次に一定の距離を出来るだけ早く歩くタイム測定、パワリハビリの体力測定と同じ要領だった。
 これも種目に入っていた起立して、踵を動かさず、左・右手が前方にどれだけ伸びるかを測定。
 終了後は病室へ戻り、充分休息して、OT Kさんから簡易上肢機能検査器を使用して辛い動作を強いられる。簡易と称されているが片麻痺患者には拷問器具に匹敵するぐらい不可能動作が求められる器具が詰まっている。
 高さ3㌢余りマッチ軸位のピン、ビー球の4分の1程度の鈴球、正方形の表皮の紙片、手に負わない正方形のブロック等麻痺手で「掴み」・「鋏む」・「移動する」・「持ち上げる」動作が実に80分余り続く。
 麻痺左手を机上に乗せるだけで相当なエネルギーを費やし、その上細かい作業が求められ、出来ないことのストレスに加え、成果の伴わない虚しい動作にクタクタだ。
 若くて優しいOT Kさんは労わりの眼差しで、笑顔を絶やさず「疲れますね」・「惜しかったですね」・「上手く掴めましたね」と励まして頂けるのが唯一、前向きに取り組める褒め言葉です。
 終了後の採点は右手93点、左手2点、因みに2年前は左手3点、2年経過して機能が下がり気味にガックリ、病室に帰り、ベッドに倒れ込む。
 14:00ナースステーションから看護師の案内で2階心電図室へ、担当主治医M先生の他にお二人の男女先生、ベッドに上半身裸で仰臥姿勢を取る。
 麻痺左手の7ケ所に「ボツヌリス菌」を注射すると説明され、7ケ所に筋肉センサーを取り付けられ、モニターに映る筋肉の動きを、腕を屈曲させながら綿密にチエックされる。
 大胸筋から打ちますと言われ、長い注射針で注入を開始、始めにチクリと感じるほどで痛くは感じられない。
 問題は手首を動かす「回内筋」・「回外筋」、若い男子先生が腕を逆ネジに曲げられ打つ箇所をモニターで確認されるが捩られた状態が長く続き、堪えるのに苦労する。
 約30分余りで終了、効果時間を伺うと個人差もあるが10数時間後とお聞きする