EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

「リターン・オブ・エマーソン、レイク&パーマー」コンサートに関して

2024-01-15 16:15:17 | Emerson,Lake&Palmer関連
「リターン・オブ・エマーソン、レイク&パーマー」コンサートに関して



外の入口付近の電子掲示板のようなモノ

今回のコンサート、
「ザ・リターン・オブ・エマーソン・レイク&パーマー」の最大の特徴の一つは、
キースとグレッグがいない分を、
彼らの過去のプレイ映像を使ってカバーし、
それに合わせてカールがドラミングをするというスタイルでした。

このような、コンサートの遣り方というのは、
あまり前例がないのかも知れないです。

キースとグレッグは映像なので、
90年代のパワーで演奏しているわけですが、
カールは現時点での体力で演奏するという、
肉体的なハンデを抱えています。

しかし、それを全く感じさせない、
とても凄まじいドラミングでありました。

私は以前にカールの事を、
「ドラム修行僧」と称した事がありましたが、
今回の年齢を感じさせないプレイは、
オフ会でも話題になりましたが、
最高のプレイを見せるために、
日常生活での肉体の管理が、
とてもストイックに行われているように思います。

また、前例がない事にチャレンジしてみるという姿勢は、
70年代のEL&Pのコンサートの特徴の一つでもあったでしょうから、
受け取り方は人それぞれであるし、
評価されるかどうかは別として、
新たなるスタイルにチャレンジした事にはなりますよね。

70年代のEL&Pの演奏は、
当時の最新のテクノロジーを駆使していた事もあり、
他界したキースもグレッグも、
今回のコンサートスタイルに関して、文句は言わないと考えます。

特にグレッグの晩年のソロコンサートなどは、
予算の都合もあったかも知れませんが、

「バックの演奏がカラオケであっても全くおかまいなし。」

という姿勢で行っていたと思うので、
今回のコンサートのスタイルは、
カラオケに映像を加えたという見方も出来るかと思います。

なんにせよ、

「主役本人が、きちんと実際に演奏をしているのであれば、
何の問題もない。」

というのが、彼らの考え方なのでしょう。

キースとグレッグの映像の他には、
タルカスのアニメーション等、
見るモノを退屈させない工夫が、
随所に見られました。
もちろん、カール・パーマー・バンドのメンバーの演奏も含めてね。

これを企画したコンサートスタッフも、
キースとグレッグがいない分を、
総合的な演出でもって補填し、
ファンを満足させたいという考えは間違いなくあった事が伝わってきます。

終わり方は、
既にyoutubeに出ていた、
マーチングバンドによる「悪の教典#9第一印象パートⅡ」の演奏映像でしたが、
大きな会場でこのコンサートに携わった関係者らの字幕と共に映し出されると、
映画のエンドロールを見ているようでもあり、
見方は人それぞれであっても、
私としてはちょっとした充足感に浸る事ができた感じです。

参加できて本当に良かったよ。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

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