ストレンジデイズ 2004年 11月号
本号はプログレの特集です。
プログレに詳しい音楽評論家の論考も、
幾つか掲載されているのですが、
いわゆる、それぞれの評論家が捉えている、
「プログレの総論」のような文章です。
特定のバンドに傾倒した内容には見えないので、
プログレ初心者が読むには、
うってつけの号とも言えますね。
著名なプログレバンドの、
シングルレコードのジャケットや、
代表的なアルバムのジャケットが、
カラーで掲載されています。
シングルレコードに関しては、
特に解説が無く、ジャケット写真を掲載しています。
EL&Pも「BRAIN SALAD SURGERY」のシングルレコードのジャケットが、
1枚あります。
年代を、
1969年~1980年(黎明期~成熟期)
1980年~1990年(復興期)
1990年~2004年(新生期)
と分けており、
「1969年~1980年」に関しては、
半頁を使用してアルバム1枚の解説をしているカラー頁が、
全4頁あります。
そこで取り上げているアルバムは、
「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」
「宮殿」
「タルカス」
「危機」
「狂気」
「眩惑のブロードウェイ」
「スノー・グース」
の7枚です。
他は1頁に5タイトルという扱いで、
3頁割いており、
「1969年~1980年」は、
全22タイトルが選ばれている事になります。
このようなプログレの特集雑誌を手に取ると、
いわゆる5大バンドと言われる中で、
EL&Pだけが小さく扱われていないか、
気になるわけですが、
そういう意味ではとても満足感を覚える特集になっていると思います。
また、何よりも、
この特集号の表紙に、
「タルカス」が選ばれているのが、
嬉しい事でしたね。
表紙
「タルカス」のジャケットの色彩は、
大きく分けて2種類あるということを、
このブログでは述べてきていますが、
見た目が鮮やかな方のジャケットの色を、
表紙に用いています。
このストレンジデイズを購入される方で、
タルカスのアナログの国内盤だけを所持されている方は、
あまりいないと思われますが、
その方から見たら、
自分の所持しているタルカスのジャケットとの色の違いを、
感じたりするかも知れません。
以上。
EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。
ー創造と構築の美学
ロック評論においてはプログレでの”創造と構築”といった言葉使いに強く惹かれます。『タルカス』はまさに「創造と構築の美学」ですね。
コメントありがとうございます。
以前、何かのレスか記事に書いたかも知れないのですが、
プログレを全く聴いた事のない、
方(女性)に、
80年代の終わり頃、
頭脳改革を聴いてもらった時に、
何か、建造物を見ているような、
イメージが湧いてきたという感想を頂戴した事がありました。
構築の美学いう言葉と呼応するような感想だなと受けとめています。