ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

錦自酒の会の「自酒」@錦町

2014年10月25日 | 旅で出会った食メモ
観光や旅に関わるいただきものは、fbで宣伝差し上げるのがわが流儀。先日いただいた山口県錦町でつくられたお酒はなんと、自ら育てた酒米から醸造したもの。地酒でもあるが、ラベルにある「自酒」との呼称がピッタリくる。

錦町は、清流の錦川の上流に位置する山間の町である。観光客に来てもらい、この地を気に入ってもらうため、酒米づくりで魅力を発信しようと「錦 自酒の会」がスタートしたのが2012年。素人集団ゆえに、当初は様々な苦労があったという。収穫された山田錦は同町の堀江酒造で醸造され、昨年最初の品が完成。精米80%ゆえの、荒削りながらもどっしり飲みごたえのある、手作り米らしい味わいだった。

会を主催されている、雙津峡温泉錦パレスの支配人さんに、今年もできあがったお酒を届けていただいた。昨年は支配人自筆のラベルに味わいがあったが、今年は地元のグラフィックデザイナーに依頼したという洗練されたもの。酒米栽培から醸造までワンストップの酒造りが、参加者に地域への愛着を持つきっかけになることを願いつつの、今宵の一献かな。

一献一品出合い酒@横浜

2014年10月24日 | ◆一献一品出合い酒
横浜ワールドポーターズの「トラットリア・ドンナ・ドーロ」にて、白ワインフィオリーエグラス×オイルサーディン。子供のバースデーを祝いながらの会食なら、港が見えるレストランで前菜がわりの軽いひと品で傾ける、このコンビが似合う。

いつものバイキングの店ではなく、主賓自ら選んだ小洒落たイタリアン。ピザとパスタに迷うのを見ながら、こちらはゆっくりと食前酒だ。ひたひたに浸かった小イワシは、油に負けない身の強さ。ほっこりほぐれ広がる青魚のコクに、次の一尾へと箸が伸びる。酸味がきつめの白ワインは、果実の甘さが後口キリッ。舌が潤うような瑞々しさに、オイリーな味覚が新たになる。定番ながらホッとする、家族パーティのハナを飾る一期一会。

好みの品を頼んでは落ち着いて食べているのを眺めつつ、子供の成長の早さに思い入る。食べ放題でなくこんな店を選ぶようになった一方、マルゲリータにカルボナーラとオーダーは食べ放題と同じなのが、何とも可笑しき14の祝いの宴か。一献一品の小さな酒宴、ますます天下泰平なり。

ハッピー・エブリ・バースデー@横浜ワールドポーターズ

2014年10月24日 | 町で見つけた食メモ
誕生日プラス前後一日の計三日間、館内の様々な施設で特典が受けられる。割引ほかグッズのプレゼント、バースデーラッピング、さらに映画1100円やキャッチャーやプリクラ無料なんてのも。サービスはもちろん、行く先々で「おめでとうございます!」と祝福されるのが、とても幸せな気分になる。

我が家は家族の誕生日にはほぼお約束で、ショップめぐりして食事がお決まり。レストランも乾杯ドリンクやオードブルやデザートのサービスほか、パフォーマンスつきの店が楽しい。昨日訪れたインド料理「ガラヨコハマ」では、ローソクつきのケーキとともに民族音楽の楽隊が登場。ドラを叩きながらのハッピーバースデーの合唱付きだ。

2階のインフォメーションで免許証などを見せてパスをもらえば、3日間たっぷり誕生日気分。ハマの皆様、ぜひお試しを。

一献一品出合い酒@渋谷

2014年10月19日 | ◆一献一品出合い酒
駅前ガード下そば、飲んべえ横丁にある「直ちゃん」にて、菊正宗上撰燗×早生銀杏。上京した仕事仲間を迎える杯を交わすなら、オールドトーキョーテイストが我らに似合う線路脇の小店に流れての、このコンビが似合う。

いつも西の地で歓待いただく客人に、お返しにとばかり勝手知ったる庶民派飲み屋にご案内。屋号の名の女子とも一緒に、カウンターに連なっての語り酒だ。菊正で珍しい上撰の一升瓶がドン、と構えられ、熱々の徳利の首をつまんで差しつ差されつ。熱せられ立ち誇る山吹香に、舌の回転も自ずと滑らかになる。クシッと殻が割られこぼれる、濃緑深い銀杏は、今年の初物のほろ苦さに瑞々しさ。気づけばもう秋、時の流れの早さを思い、キュッと干しムッと回る杯の進みも上がりゆく一期一会。

「大概のことは、時が過ぎれば大したことがなくなる」ボギーの名セリフが、酔いが染み入る頭の中を鈍くよぎり行く。更ける夜に向けさらに回る杯とともに、仲間との新たな試み談義に盛り上がれば、かのセリフとともに気分がリセット、スッキリクリアになるよな週末の渋谷の夜か。一献一品の小さな酒宴、ぼちぼち天下泰平なり。

秀味園のルーロー飯@横浜中華街

2014年10月18日 | 町で見つけた食メモ
横浜・山手散策の案内人を無事終えて、中華街で「旅先グルメをリフト撮り」。台湾料理の秀味園にて、魯肉飯リフトだ。

ルーローハンは台北へ旅行して以来お気に入りの逸品で、スープで煮込んだそぼろに角煮に卵が、ご飯にも酒の肴にもベストマッチ。スープの魚丸湯(ユーアンタン)付きで800円ちょっとの安さも、「観光地」の中華街にあって涙ものだ。

山手散策に参加の皆様にも自信を持って勧められる、安定のクオリティと値ごろ感。締めのランチに、うまくまとまっただろうか?