ドラマの合間にたまに流れる、綾瀬はるかの生保のCMが近頃気になる。仕事に一生懸命なのに、うまくいかず失敗してひとり泣き。勤めていれば誰でもあることで、空きの会議室や屋上とかに決まった「泣き場」がある人もいるのでは?
自分はやなことがあったらヤケ酒ふて寝すりゃ大抵スッキリだが、真っ昼間だとそんな訳にもいかず昼飯ドカ食いでスッキリ、なんてこともたまには。その定番の店とメニューといえば、銀座「天龍」の餃子ライスである。
名前の通り、小鉢のごはんに餃子が8つのった皿のみで、スープとか野菜とか余分なものはまったくつかない、質実剛健な男飯。にしても餃子のでかいことといったら。長さ15センチはあるのに二つ三つとバクバクかぶりつけば、大概のやなことは吹っ飛ぶパワーがもらえる気分になるから不思議なものだ。
この餃子は店の看板メニューだけに、多い日は一日で600食は出るとか。もちろん誰もが鬱憤晴らしのドカ食い用な訳はなく、その味の良さのおかげだ。昭和24年の開店時、店名ゆかりの力士が店の名物に考案したとの由緒もあり、よく練った粗挽き豚肉からのあふれる肉汁が涙もの。ボリュームありげだがたっぷりの白菜のおかげで、楽々完食できてしまう。
今日のお昼は単に底抜けの空腹だったために訪れたが、完食まで意外に大苦戦。ヤケ食いの時の勢いってすごいものだな、と改めて思ってしまった。でも綾瀬はるかが涙目で餃子にかぶりつく姿は、イマイチ画にならないか?