ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ボーダーレスアートミュージアムNO-MA

2020年09月29日 | てくてくさんぽ・取材紀行
近江八幡散策では、障がい者による芸術を鑑賞するのも目的の一つ。企画展「ちかくのまち」が開催されており、ボーダーレスエリアを標榜する近江八幡を周遊して作品に触れる仕組みとなっている。会場のひとつ・八幡堀に近いボーダーレスアートミュージアムNO-MAおよび、近隣の奥村家住宅で鑑賞した作品から、印象的だったものを抜粋。

・杉浦篤(右上)…旅先の思い出の写真を20年以上に渡り触れ続け、折れたりかすれたりして独特の風合いが醸し出される。どこか異世界感がある「物質」へと変わった紙焼き写真は、時間の流れが封印されたようでもある。

・ヤマガミユキヒロ(右下)…鉛筆で精緻に描写した風景画に、同じ位置から撮った映像を重ねる「キャンバス・プロジェクション」。モノクロの絵に色と動きが載せられ、独特な絵柄のアニメーションが展開される。

・平野智之(右中)…アールブリュット界の第一人者で、実在の「美保さん」をモデルにしたどこか不思議なストーリーの絵画。ロケに基づいた旅編は、氏の体験と空想が入り混じったパラレルワールドへと、見るものを引き込んでいく。

・魲万里絵(左上)…激しくインパクトのある造形と色彩で、女性をモチーフとした作品を描く。鮮やかでショッキングな色使いの、メリハリが強烈に効いた女性像が、前衛的なようで古代の女性崇拝に根幹があるようにも見える。

・谷澤紗和子(左下)…「妄想力の拡張」をテーマに、切り絵などによるインスタレーションを展開。民族伝承の儀式のような動きをとらえた作品は平面的ながら躍動感があり、魲氏とのコラボ作品でインパクトが相乗されている。

※作品は許可をもらって撮影・発信

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