先日、表参道で開催された米の官能試験に参加した際、銘柄によって様々な食味の違いがあることを学んだ。主張が穏やかで主菜の味を損ねないのが米の立ち位置、と何かで読んだことがあるが、食べ比べると銘柄ごとに個性があり、各々の存在感が料理の下支えとなっているのを実感。主食とは日本の食の土台たる食材であることを、新たに認識した思いだった。
今日は長野県で取り組んでいる、原産地呼称管理制度に認定された米の披露会で、アンテナショップ「銀座NAGANO」にお邪魔した。ヨーロッパのAOCを手本に、Nagano Appellation Controlle(N.A.C.)を2014年に全国に先駆けて制度化。栽培方法・飼育方法・味覚により認定される県産農産物のブランドで、現在は米、ワイン、日本酒、焼酎、シードルの 5品目が対象となっている。「長野のおいしいものを、一般に広く知ってもらいたい」と県の方が話すように、これが生産者への信頼と消費者へのアピールに繋がることを目指しているという。
米への取り組みは平成16年から開始され、現在400件が認定。この秋の官能審査会で、新たに38品目が追加された。認定は玄米の形で提出された米を、統一規格の精米機で精米した上で、審査員の食味官能評価により判断される。味のみならず、農薬と化学肥料が慣行基準の半分以下であることなど、安全性も重要視。生産者の方によると、土壌と水、気候が米の食味を決定づけるため、同じ銘柄でも栽培地や水系が違うと味が異なるそう。そのため認定も別扱いとなるというから、なかなか緻密な審査といえる。
審査においては評価基準も必要だが、県が認めるおいしいお米の定義づけが、結構難しいとの話もあった。長野県は南北212キロ、東西120キロと広い上、標高差に寒暖差もあり、栽培条件がかなり多様化していることが大きい。一方で「米の味は普段使いのが基準となるので、評価はそれとの差異なんです」との、消費者目線での評価基準を話す生産者の方も。いわば外食するような価値観で評価してほしいそうで、これがこの後の試食で官能評価のポイントになりそうだ。
今年は盆から気温が下がり、全国的には米の出来が今ひとつな中、長野は出来がよいとの話に、試食への期待が高まること。以下、試食会に続く。
今日は長野県で取り組んでいる、原産地呼称管理制度に認定された米の披露会で、アンテナショップ「銀座NAGANO」にお邪魔した。ヨーロッパのAOCを手本に、Nagano Appellation Controlle(N.A.C.)を2014年に全国に先駆けて制度化。栽培方法・飼育方法・味覚により認定される県産農産物のブランドで、現在は米、ワイン、日本酒、焼酎、シードルの 5品目が対象となっている。「長野のおいしいものを、一般に広く知ってもらいたい」と県の方が話すように、これが生産者への信頼と消費者へのアピールに繋がることを目指しているという。
米への取り組みは平成16年から開始され、現在400件が認定。この秋の官能審査会で、新たに38品目が追加された。認定は玄米の形で提出された米を、統一規格の精米機で精米した上で、審査員の食味官能評価により判断される。味のみならず、農薬と化学肥料が慣行基準の半分以下であることなど、安全性も重要視。生産者の方によると、土壌と水、気候が米の食味を決定づけるため、同じ銘柄でも栽培地や水系が違うと味が異なるそう。そのため認定も別扱いとなるというから、なかなか緻密な審査といえる。
審査においては評価基準も必要だが、県が認めるおいしいお米の定義づけが、結構難しいとの話もあった。長野県は南北212キロ、東西120キロと広い上、標高差に寒暖差もあり、栽培条件がかなり多様化していることが大きい。一方で「米の味は普段使いのが基準となるので、評価はそれとの差異なんです」との、消費者目線での評価基準を話す生産者の方も。いわば外食するような価値観で評価してほしいそうで、これがこの後の試食で官能評価のポイントになりそうだ。
今年は盆から気温が下がり、全国的には米の出来が今ひとつな中、長野は出来がよいとの話に、試食への期待が高まること。以下、試食会に続く。
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