ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

西宮てくてくさんぽ4

2021年03月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
海沿いのエリアはほぼ宅地化されており、水辺には西宮マリーナが整備されているなど、臨海開発がかなり進んでいるようだ。高台には住吉神社が社殿を構えており、境内にあった江戸期の古図「摂州西宮築州図」には、松原の浜と灘の清酒の積み出しで賑わった港風景が描かれていた。石段の参道から鳥居越しに、同じ方角を俯瞰すると、水路を隔てた先に巨大な人工島が目に入る。

神社を背に、西宮ハーバーに沿って水辺を回り込んだところには、長さ300メートルほどの小ぢんまりした砂浜が広がっていた。水辺開発による人工の浜かと思いきや、大阪湾沿岸に残る数少ない天然の浜なのだとか。「御前浜」との名は、西宮一の古社で海を司る廣田神社南宮のそばだったことから付いた、神様に由緒のある浜。御前浜公園を歩いてみると、松原に白砂が風光明媚で、まさに市街の中にある昔ながらの海浜風景である。

浜の入り口の丸い建築物は、幕末期に建てられた西宮砲台。円筒の周辺に多数の窓が設けられ、360度を砲撃できるつくりだったが、実際には使われることはなかったそう。美しい浜の奥寄りに、今も辺りを見張るように佇んでいる。

浜から川をさかのぼり、もう少し歩いてみましょう。

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