仕事場が銀座から移る最後の日、惜別の昼飯に選んだのは、銀座インズのスパゲティスタンド「じゃぽね」。濃い味バカ盛りでカーボローダーには知られた店だが、実は私は初訪問。同じく初体験の知り合いとともに、仕事先の先達に連れられてやってきた。
13時過ぎに行ったがまだカウンターを囲むように行列ができており、並んで待ちつつ先達のレクチャーを受けたり、先客の注文を見たりしながら、オーダーを検討する。スパ専門店だけに、和風は明太子に梅海苔、洋風はナポリタンにバジリコにカレーかけのインディアン、さらにキムチにチャイナとスパゲティでの各国テイスト勢ぞろいである。
勧めに従い、オリジナルの「ジャリコ」のジャンボを注文。豚肉にエビ、トマト、しそ、小松菜、椎茸が具の醤油味で、ひとすすりすると濃い味付けの労働食。炒めた醤油味の香ばししょっぱさに、梅しその酸味が加わり、引っ越しの荷物運びで働いた体には食が進む。
ところで「出張食い倒れ日記」のやまけんさんのブログで、パスタ屋で「ロメスパ」なるカテゴリーを紹介していた。路傍のスパゲティ屋の意で、スタンドスパ屋や喫茶店のスパゲティを指す。茹で置き麺を油たっぷり味付けガッチリで炒めるドカ盛りが特徴で、本格パスタ屋のような麺のコシやアルデンテなどなんぼのもの。この豪快というかおおざっぱさが、行列ができる常習性のもとなのかも。
また昨日のニューキャッスルも量別の品書きがユニークだったが、この店もレギュラー、ジャンボの上に「横綱」、さらに裏メニューで「親方」「理事長」と続く。裏メ挑戦は「横綱」クリアが条件だが、引っ越し労働で空腹の今日なら「横綱」もいけたかも。次回の昇進チャレンジ権をとっておきたかったような。
今は銀座のお隣の街、京橋が仕事場となったが、この数日に食べた惜別の銀座ランチは、どこも未だに後を引く。どこも今の仕事場から徒歩10分圏内だし、銀座の華やかさを忘れない意味でも、たまのソトヒルに足を向けてみたい。
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