ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

旅で出会ったローカルごはん…大阪・新世界 「壱番」の、串揚げ各種

2015年04月13日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

新世界入口の商店街「ジャンジャン横丁」を歩いていると、同じジャンルの飲食店でも、行列の店とガラガラの店があるのに気づく。串カツの有名店である八重勝やだるまは、二重三重に人垣が囲んでいるのだが、近隣の同業種は閑古鳥だったり。行列が苦手な自分にとっては、ここまでの差がピンとこないのだが、そこは味どころ・大阪。地元民にとっては、至極当然の選択なのだろう。

な訳で、新世界で行く串カツ屋は、並ばず迷わずを重視した結果、いつも行く店が決まっている。通天閣のたもとにある「壱番」は、人気はまずまずながらさほど長蛇で並ぶこともなく、味も及第点のため重宝している。しかも24時間営業なのは、夜の早い新世界で遅着の際にありがたい存在である。

ここはミルフィーユとかチーズとかの変わり串揚げも豊富だが、やはり定番の肉・野菜・魚介がうまい。名物串かつは、グッとかみついた際に豚バラの赤身うまさがじわり。ササミはぽってりと丸みがあり、さくさくと淡白に軽い。クッといくとほわっと甘いタコ、ホッコリとスタミナ補給の山芋にニンニクなど、どれも適度な加熱で食材の旨さをベストに引き出している。

そしてここでのお気に入りの串が、紅生姜揚げだ。名の通りの見た目で、ザクッといくとビッと辛じょっぱい刺激が、口の中をさっぱりクリアにしてくれる。串カツといえば、食べ放題のキャベツのインターバルが味覚のリセットにありがたいが、これはそれをはるかに超える爽快さである。

合間にどて焼きでハイボールをあおっていたら、いつしか食べ終えた串が二桁に届かんとしている。朝日に横綱にえびすと迷った結果、またここにいる此度の新世界の夜である。


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