ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

【朝カルおさんぽ講座】白金台編

2020年02月29日 | おさんぽ講座・介護レクの記録
主催社は実施を判断、人混みに行かない野外が対象、参加が少人数ということで、朝日カルチャー「編集長と東京さんぽ」白金台編は8名で開催。目黒駅から目黒通り沿いに、横道に入りながら白金台駅までを歩いた。観覧施設の東京都庭園美術館、自然教育園、八芳園はやめにし(前の二つは開園を自粛していた)、ルートは寺社と町並みと路地や坂を中心に変更。それはそれで、さんぽらしさがかえって出て好評だった。

このあたりは地形的には、渋谷川と目黒川に挟まれた「白金台地」という高台で、目黒通りはその尾根道にあたる。邸宅街なのはかつて藩邸など屋敷が多かったこと、学校が集まる文教地区だったことに所以があるという。庭園美術館と自然教育園は、かつての讃岐松平家藩邸。シロガネーゼが闊歩するプラチナ通りの並木から東大医科研の敷地に入ると、ゴシック調の重厚な本館も見られる。聖心女子学院沿いに巡らされた赤煉瓦塀が美しく、アップダウンしながら邸宅街の路地へ。斜面に位置し行き止まりの細い道が多いため、侵入者が少なく治安がいいことも、邸宅街がつくられた理由のようだ。

八芳園を回避した代わりの締めは、江戸最初の黄檗宗寺院である瑞聖禅寺とした。近代的なフォルムの水庭は、なんと隈研吾の設計。木の格子に差し込む光がやわらかく、本堂「大雄宝殿」とともに周囲の風景を写し込む様子は、一枚のアート作品のようでもある。白金に散策に来たことがあっても、ここははじめての方がほとんどで、インパクトある締めとなり何よりだった。

今回は初参加の方がいらっしゃったが、路地さんぽとか寄り道的なコンテンツながら、結構喜んでもらえた。まだまだこの路線のさんぽで、頑張ってみましょう。

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