ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

犬山てくてくさんぽ7

2018年05月17日 | てくてくさんぽ・取材紀行
犬山さんぽのハイライトは、なんと言っても国宝・犬山城。名鉄犬山駅から徒歩10分ほど、城に向かってまっすぐのびる本町通りを中心に、鍛冶町や魚町など総構の城下に同職種を集めた、昔ながらの町割りが残っている。伝建地区として保存されたわけでないため、昔ながらの建物はおよそ半分程度。文化財指定の旧商家、新しくそれらしく建てた店、現代の建築が混在しているのが、かえって生活感を感じさせる。

本町通りの沿道の建物は主に昭和の建築で、虫籠窓や格子や卯辰や出桁造など、特徴的な商家建築が博物館のように勢ぞろいするのが興味深い。間口の広さに応じて課税していたため、狭い間口に対し奥行の長い作りが目立つ。フードコートの「昭和横丁」ほか、登録有形文化財の「磯部邸」が、江戸時代のままの起り(むくり)屋根の建物。呉服屋から茶の店となった商家で、58メートルの奥行きに添って竃のある土間、五右衛門風呂を置いた湯屋、鏝絵が見事な土蔵などが続いている。

そして犬山の代表的な祭り「犬山祭」にまつわる展示も点在する。「どんでん館」は犬山祭の屋台の展示施設で、重さ3トン・高さ8メートルの車山を4台展示。いずれも3階建てで下層で子供が笛太鼓を奏で、真ん中の層にからくり人形の使い手4人が控え、最上階のからくり人形を操る。すべての車山にからくり人形が備えてあること、ろうそくを灯す提灯を掲げることが、犬山の車山の特徴。祭の夜になると、計365個の提灯の明かりが揺れる様が幻想的だ。「からくり館」では人形を動かす実演や、制作風景も見られる。

福祉会館のあたりにはかつて追手門が設けられ、ここからがいよいよ城郭内。最後に国宝天守、登ってみましょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿