タイ料理、メキシコ料理、韓国料理。辛さが特徴の料理には暑い国寒い国それぞれ、体のためになる理由がある。暑さ負けを防ぐため、発汗代謝を良くして代謝を良くする。体の芯から体温を上げて厳しい底冷えに備える。いわば医食同源のローカル食で、猛暑も厳寒もある日本では、季節ごとにそれぞれの効能の辛さを、体が求めているのだろう。
相変わらず蒸し暑い日々が続き、体が激辛料理を欲したので、昨晩は中華街の「福満園」でいただいたコースのメインに、本場四川の陳麻婆豆腐をチョイスした。赤黒いほどの濃さの唐辛子とラー油に加え、粉山椒が表面に積もるほどかかり、見た目は辛味がかなり挑発的だ。
戦々恐々で大振りに切った豆腐に、あんをたっぷりからめてひと口。すると唐辛子の丸みある辛味、ラー油のとんがって厚い辛味に、舌がビシッと殴られたよう。仕上げに山椒が舌をビリビリに麻痺させ、三者三様の刺激が体じゅうを突き抜けていく。
食べ進めるともはや、辛さというより痛みとしびれに近い刺激だが、舌が収まると辛味に隠れていた旨味、挽肉の脂甘さがじわり。辛旨さもちゃんと楽しめるのがいい。本家四川省の成都は寒冷地だが、これは日本の猛暑の暑気払いにも、もってこいのインパクトだ。
一説では辛味の正体は痛覚と温覚で、味覚とは異なるという。唐辛子は温覚にホットに訴え、体も熱くしてくれる。一方で、温覚をクールに刺激する辛味が、日本のワサビ。麻婆豆腐で汗をガンガンかいた翌日のランチは、ワサビの効いた大ザルで、日本流の辛味でさっぱりと涼をとってみようか。
最新の画像[もっと見る]
- 妙蓮寺〜白楽 書店めぐりてくてくさんぽ2 3年前
- 妙蓮寺〜白楽 書店めぐりてくてくさんぽ1 3年前
- 中華菜館 博雅のあさり潮ラーメン@銚子 3年前
- 銚子電鉄外川駅売店の、まずい棒&ぬれ煎餅 3年前
- さのやの今川焼き@銚子 3年前
- 銚子てくてくさんぽ8 3年前
- 銚子てくてくさんぽ7 3年前
- 銚子てくてくさんぽ6 3年前
- 銚子てくてくさんぽ5 3年前
- 銚子てくてくさんぽ4 3年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます