ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

町で見つけたオモシロごはん…横浜中華街 『青葉新館』の、台湾薬膳料理

2018年07月19日 | ◆町で見つけたオモシロごはん
リーズナブルなら魯肉飯の秀味園、定番人気なら点心の四五六菜館、ちょい飲みなら梅蘭本店、みやげ菓子なら鳳梨酥の頂好。これらに並び中華街の私的五大オススメ店「青葉新館」は、ヘルシー中華が看板だ。台湾薬膳料理を標榜し、日本人の舌と体に合う負担のない料理がありがたく、ここぞという時に利用している。今宵はいつもお世話になっている、横浜のサークルの周年記念で、お祝いムードの中で久々に料理を堪能した。

最初の生百合と小エビ炒めは、ししとうに見えるのがユリのつぼみ。食材としては初めて口にしたが、青草の香りが爽やかで体がシャンとする鮮烈さがある。つぼみは台湾から取り寄せているそうで、血行がよくなる効能があるそうだ。エビとタケノコの食感のコントラストも心地よく、のっけから箸が進む逸品である。続く湯葉巻き揚げはケチャップでいただくのが日本の惣菜風、添えてある大根餅は台湾点心の定番で、日本のダイコンを刻み米粉と練って蒸したもの。青椒肉絲のゴーヤ版といった感じの、豚細切り肉とタケノコとの炒め物は、解毒作用のある豆鼓の味付けがデトックス効果ありか。

白身魚とレンコン炒めは、黒酢のあんかけが濃厚ながらますます食が進む引き金に。後半は鳥の出汁がたっぷり出ているクコの実入り冬瓜のスープに、しっとり穏やかな味わいのチャーハン、最後は福々しい見栄えの桃まんを甘味として、お開きとなった。これだけ食べてもまだまだいけそうなのは、台湾薬膳ならではのあたりの優しさの賜物だろうか。

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