豊洲市場てくてくさんぽ、水産仲卸売場棟は、世界一の取扱量とされる水産物仲卸店舗街、かつての場内市場魚河岸横丁の飲食店街、加工品や道具類のプロショップが入った、この市場の中枢といえる建屋である。店舗街は別途触れるとして、見どころとして注目は仲卸売場を見渡す見学ギャラリーだろう。通路沿いに四季の旬の魚の漢字を掲示したり、料理法の紹介パネルを配したり、実際に使われていたターレを記念撮影用に設置したりと、魚や市場に関心を持ってもらう趣向が施されている。
仲卸の店舗街の眺めだが、先ほど青果棟で見たのをイメージしていたら、窓の数は多いものの見える部分が割と少ない。狭い通路を上から見下すからやむなしだろうが、店の庇と庇の隙間から店頭がチラリと覗ける程度。店先に並ぶ旬の魚介とか、仲卸店の売り手と買い付け客のやりとりとかは分からず、魚河岸らしい活気の伝わりがイマイチなのがもったいない。まあ、築地の頃は一般客は入れないエリアだったから、垣間見られるだけでもよし、なのかも。
な訳で、せっかくなので先達さんとともに、仲卸売場へも降りてみましょう。