ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

【朝カルおさんぽ講座】芝・新橋編

2018年10月06日 | おさんぽ講座・介護レクの記録

朝日カルチャー「編集長とおさんぽ講座」芝・新橋編を、総勢7名にて開催。芝公園を一巡して愛宕山の愛宕神社、さらに新橋烏森神社まで、2時間半の散策を楽しんだ。台風余波が心配されたが、谷間の晴天で何よりである。

芝公園はかつてはほぼ全域が、徳川家の菩提寺・増上寺の境内であった。今はその増上寺を中心にドーナツ型の園域となっており、新宿角筈の梅の名所から移された梅園、都内唯一の前方後円墳など見どころに事欠かない。芝丸山古墳は全長百メートルほど、割と形を残しており、円墳の上部から増上寺・東京タワーなどの眺めが見事。かつては日比谷入江のすぐ西岸だったため、品川浦の眺めも良かったに違いない 

そしてこのエリア、なんといっても徳川家にまつわる見どころが多い。芝東照宮は家康公の木像が御神体で、家光公お手植えのイチョウの古木がそびえる。秀忠と江夫妻の墓所だった台徳院霊廟は、門が戦災を逃れて現存。そして増上寺にある徳川家墓所には、6将軍に5人の正室、5人の側室ほか子女多数が、8つの宝塔の下に眠る。いわば東照宮に匹敵する聖地で、国宝や世界遺産になって然るべきなストーリーがあるのだが、空襲による破壊と開発により、一部が原型をとどめていないのが悔やまれる。

愛宕周辺では、古刹の禅寺・青松禅寺をコアにして一体を再開発した森ビルの「愛宕グリーンヒルズ」が、参加者に割と受けていた。あたりはかつて寺町で、境内にビルを建てたり、寺自体がビルになったりと、沿道では都心のお寺ならではのたたずまいが面白い。松蓮社にある「秘境」長さ20メートルの洞窟も見たかったが、公開が117日のみなので残念。

愛宕山へは楽してエレベーターで登り、出世の階段を上から見下ろしたら、環状2号に整備された新虎通りを歩いて新橋方面へ。虎の門~新橋の新たな導線を狙い、なんと歩道上にコンテナタイプの飲食店が設けられている。地域産品の発信を狙ったブースもあり、散策とランチ・喫茶に気持ちいいロードパークと言える。

最後は西新橋の繁華街を突っ切り、烏森神社を経て新橋駅SL前にてお疲れ様。