ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

MILK LAND HOKKAIDO→ TOKYO@東京ソラマチ

2015年12月09日 | 町で見つけた食メモ
ホクレンのアンテナショップ・MILK LAND HOKKAIDO→ TOKYOの視察にお邪魔した。場所は東京ソラマチイーストヤード5階、ジャパンエクスペリエンスゾーンで、飲食用のフリースペースと奥に飲食物販のコーナーが設けられている。入口を大きくとったオープンな印象で、今日から稼働ながら女性グループや親子連れでかなり賑わっていた。

施設は道産の牛乳と乳製品のPRを目的としており、フリースペースのテーブルには牛乳の流通をテーマとしたジオラマが。北海道から東京に届けられるまでを、ちっちゃい牛のフィギュアを散りばめた牧場風景からスカイツリーまでの模型を使い、楽しく表している。数字やキーワードも配されていて、喫茶しながら自然に目と頭に入るよう。アンテナショップとして、理想的な構造といえる。

イートインでの売りは、産地ごとの生クリームと牧場直送のソフトクリームに、ソースやトッピングやグラノーラ各種を好きに組み合わせられる、オリジナルパフェ。興味あったが原料の生乳をきっちり味わいたく、3種の牛乳の飲み比べを選んだ。基準の「よつば牛乳」は北海道で飲み慣れた銘柄で、甘みがふっくら豊か。比べると「美瑛牛乳」は連なる丘のイメージたる、すっきりした瑞々しさ。お姉さんオススメの「函館牛乳」は、湾越しに鎮座する函館山のごとしな、どっしりとした厚み。その土地柄所以の味わいが出ている、というのは少々オーバーか。

TPPの影響は乳製品にも噂されており、安価な輸入加工品の流通が国内産品にも影響を及ぼすことが懸念される。それに対抗しうるは、世界トップクラスと称される、道産の乳製品の品質。国内生産量の50パーセントを占める酪農王国・北海道の底力を、都内屈指の観光スポットにて、存分に発揮してほしいものだ。