ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

一献一品出合い酒@浜松

2013年07月16日 | ◆一献一品出合い酒
駅ビルにあるファミリー中華「五味八珍」にて、プレミアムモルツジョッキ×油淋鶏。途中下車しての遅めの昼食なら、しっかり渇きをいやしてしっかり腹にたまる、このコンビが似合う。

ジョッキの表にほんのりかぶる霜、厚さ3.5センチの滑らかな泡、そして奥深い麦色。たたずまいが完璧過ぎる一杯は、飲むのが惜しいほどの美しさ。グッと傾ければ、香り高い潤いがのどをいやし降りていく。細長い唐揚げを端からかじりつくと、歯ごたえがカラリじわり。酢醤油でキュッと締まったモモ肉に、湧き立つ食欲がみるみる満たされていく。ジョッキに戻れば、まだまだ冷え冷えでたっぷりの泡に感謝感謝。ググッ、サクッのリピート記号、楽器の街らしい二重奏クレッシェンドな一期一会。

昼酒を終えれば家路は半ば、昼下がりの中長距電車に揺られれば、心地良い午睡の時間に。テンポ良く線路を刻む音は、緩いワルツの子守歌となっていく。一献一品の小さな酒宴、微睡み天下泰平なり。

日々是好食…ハマスタで飲むビールの旨さ!

2013年07月16日 | ◆日々是好食
野球場で飲むビールは、なぜこんなにもうまいのだろう。アウトドア、猛暑、夕刻から夜へ、スポーツイベント。いざない要素がこれだけ揃えば、杯が進まぬ訳がない。冷え冷えのジョッキやキンキンの缶じゃないのは仕方ないが、ペコッと頼りない口当たりの紙カップがまた、 球場ビールのテイスト。空いたカップの底を抜いて、即席メガホンで声援を叫び、のどが枯れてはまた観戦ビール、のローテーションが止まらない。

そしてアテは、かさばらず持ちやすく、贔屓チームのご当地感があれば言うことなし。泉平のいなり、勝烈庵のカツサンドなど、ハマの老舗テイクアウトは観戦に便利なワンハンドフード。崎陽軒のシウマイなら、9個入りミニサイズがオススメだ。楊枝で口に放り、グシュッとかめばパンパンの豚肉のコク。湿りがちな打棒にとまったビールも、二つ三つつまめばまたグッと傾きはじめること請け合いだ。

敗色濃厚な終盤に、思わぬ逆転ホームラン! ビールカップをホルダーへ、膝の肴をイスの上へ。もどかしく嬉しい手続きのあとは、スタンディングで思いっきりバンザイ三唱。今宵5カップ目はハマの勝利を祝い、当地がルーツのキリンでいきたいところか。