ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ローカルベジタでヘルシーごはんbyFb…長野県産 『アメーラルビンズ』

2012年09月06日 | ◆ローカルベジタでヘルシーごはん

 日々様々なトマトを試し、背景を調べたりしていると、意図せずとも豆知識が蓄積されていく。栽培方法とか、品種系統とか。中でも、このトマフィーでもよく出てくる用語が「糖度」。もちろん高いほど甘く、市販品の一般ので5〜7度ぐらい。銘柄ものの甘いやつで8〜10ぐらいが、どうも目安らしい。

 さらに「高糖度トマト」になると、糖度は二桁オーバーに。主にフルーツトマトやミニトマトがこの部類で、小振りだから甘みが濃縮されるのだろうか。その基準を舌に覚えさせようと、先日以来トマトフェスティバルが続く最寄りのスーパーへ。買ってきたのは「アメーラルビンズ」という、銘柄ミニトマトである。

 売り場では小さなプラケース入りで、一粒が一般のミニトマトより小さく、形もラグビーボール形をしている。浅めの赤色が明るくきれいで、「トマトの宝石箱や〜」と感嘆してしまいそう。さっと水洗いして一粒、口に放り込むと、パツン、と弾ける食感が軽快だ。

 まるで豆のような姿形のこのトマト、その通りの「ビーンズ」に色味の「ルビー」を組み合わせたのが、名の由来。静岡の数カ所と、長野県軽井沢で生産していて、先日試食した熊本塩トマトの仕組みと同様、水分を制限して成長を抑制し、甘みを濃くしているという。

 だから糖度は10以上が標準だが、食べてみると極端に砂糖甘さは感じない。瑞々しさ、後から香る青臭さも程よく、小粒ながらバランスのいいトマトといった感じ。フルーツ甘さに寄り過ぎるミニトマトよりは、トマト好きに受ける味かも。

 晩酌のアテに、まさにビーンズ感覚でつまみたいところだが、このミニケースで400円近くするのはさすが、高糖度のブランドトマト。ちなみにカッコイイ名前の前半の由来が、静岡言葉で甘い、の「甘め〜ら」というのも、今回蓄積のトマ豆知識なり(笑)。