ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

旅で出会ったローカルごはん…山梨・芦川村 『すずらん』の、きのこほうとう

2011年11月12日 | ◆旅で出会ったローカルごはん
 先日の山梨視察の続きだが、日本の原風景が残る芦川村をガイドさんと散策した後、お昼ごはんは村名物、というか山梨名物の宝刀をいただくことに。上芦川集落からやや上流に行ったところの「すずらん」は、芦川の清流沿いにある食事どころ。屋内の座敷と屋外のテーブル席があり、川のせせらぎが心地よい座敷にて、ご主人自慢のほうとうをいただくこととなった。
 材料には地元芦川村の畑や山でとれた野菜やキノコのみを使用。コウタケ、ナラタケ、クリタケは天然物で、ナメコはサクラの原木から栽培している。ほうとうの麺も手こねの自家製麺。味噌が甘めの白味噌で、幅広のほうとうの麺に味がしっかりからんでいる。
 数あるキノコの中でも、黒く細長いコウタケが名の通り香りが鮮烈。野菜も地場産のジャガイモとカボチャが土の香りが豊かで、カボチャの甘みが控えめなためキノコの味わいが実に深い。
 一杯目にはあまりキノコが入っていなかったので、勧めに従っておかわりするとナメコやナラタケがいっぱい。おまけでいただいたコウタケの醤油飯が、コウタケの香りがプンプンで、山の生気を存分に味わえた。B-1もいいけれど、こういう郷土の常食も、しっかり受け継がれていってほしいものだ。