ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

日々是好食…サーモン寿司に見る漁業問題

2011年11月09日 | ◆日々是好食

  夕食は横浜に出かけた流れで、最寄駅の回転寿司に寄った。安さより素材へのこだわり系で、この日は生サンマをはじめ北海道~日本海の地魚が数種揃っていた。ブリもやや時期が早いが回っており、ワサビではなくおろしポン酢でいただく。大根おろしはブリやマグロのトロのように、強烈にのった脂の味を引き出すうえで、ワサビに匹敵する薬味との声もある。
 ところでコンベアに目をやると、最近「サーモン」の寿司がずいぶん目立つようになった。ここでもざっと見た限りでも、あぶりサーモンにトロサーモンにオニオンサーモン、サーモンマヨなどなど。現在読んでいる勝川俊雄先生著の『日本の魚は大丈夫か』によると、ノルウェーがサーモンを日本の回転寿司に売り込んでいるそうで、子供にも好まれる食味と甘さで「寿司といえばサーモン」とPRしているとあった。
 マグロは資源枯渇や漁業規制、漁業者の後継者不足など問題が山積しており、赤身の脂ものといえばマグロからサーモンにとって変わる日が来るのだろうか。話のタネにひと皿食べてみたけれど、私的にはやっぱ寿司ダネよりも、ルイベを肴に赤ワインのほうが合うような?

『日本の魚は大丈夫か~漁業は三陸から生まれ変わる』
勝川俊雄著 NHK新書