ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

イレッサ-2

2005-01-22 23:05:09 | Weblog
 第二例目は、使う薬が無くなってきて、私がイレッサを選択肢に入れて勧めたのです。他には手だては無くなり、効けばラッキーと言うくらいでした。でも、その期待通り肺癌は小さくなってきました。もう、出来るだけ止まるまで突っ走るしかない。小康状態が続きましたが、この方には間質性肺炎は出なかったけど、他の副作用が少々出ました(一例目は目立つ副作用はゼロ)。そこそこで突っ走っていましたが、そこへ副作用の新聞記事がでっかく出たのです。
 もう、間質性肺炎はイヤだと内服を拒否されてしまったのです。
 それからは全身状態が少しずつ悪くなっていってしまいました。
 主観的にさかのぼってみると、この方には数ヶ月の延命効果があったと見るべきでしょう。  元気な日々が少しあった。これでも良いと思います。厳密な検証は難しいですが、出始めに色んな程度のものに使いすぎたことが良くない結果を多数出した一因でしょう。もっと慎重に大事に使えばあんな結果にはならなかったと思うけどネ。
 開発投資に対する回収はは日本国だけで間に合ったのではないでしょうか。なんたって、一錠7000円余り。月に粗収入が50億、利を半分としても、25×12=300億/年位は利益が出たでしょう。ナニを言いたいかって、効果の出ている方には継続してくれということ。イレッサをのんで元気になったり、癌が小さくなったらそれで良いではないですか。単純平均で申請を撤回するのはチョット違うよ、もうけや数字だけを主に見るからでしょうカネ。
 効く人がたった一人でもいる限り、それは薬としての役割を果たしているでしょう。
 これがイレッサに対する私の結論です(これにあの三人の意見を聞いてみたいもんだね)。
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