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ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

2011年10月20日 | その他

 今、私の職場では喉の風邪が流行っています。

 私もやられてしまったようで、喉の痛みと咳、呼吸するときひゅーひゅー言う感じが辛抱たまらず、14時で早退し、かかりつけの内科に行ってきました。
 咳止めや喉の薬を一週間分もらいました。
 これで良くなってくれればありがたいところです。

 咳というのは苦しいものですが、くしゃみに比べて、どことなく風情がありますね。
 くしゃみは滑稽な感じがしますが、咳には悲壮な感じがします。
 結核で倒れた沖田総司なんかのイメージですかねぇ。
 
 それと、尾崎放哉の有名な、

 咳をしてもひとり

 という自由律俳句のせいかもしれません。

 咳に苦しんでいる時に考えることではないし、全国の喘息や結核の方には不謹慎だと叱られちゃいそうですが。

尾崎放哉全句集 (ちくま文庫)
村上 護
筑摩書房
尾崎放哉随筆集 (講談社文芸文庫)
尾崎 放哉
講談社

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変態さん(フィーダーとゲイナー)

2011年10月20日 | 思想・学問

 昨夜某テレビ番組で、私が全く知らなかった性的嗜好の持ち主のことが紹介されていました。
 大抵の変態さんは知っているつもりだったんですがねぇ。
 「変態さんがいく」は私の愛読書の一つですが、この本にも載っていないタイプの変態さんでした。

変態さんがいく (宝島社文庫)
別冊宝島編集部
宝島社

 それはさておき、フィーダーゲイナーですね。
 フィーダーは食事を与える人という意味で、ゲイナーはそれを食べる人という意味です。

 元々は飼い主と家畜を表す言葉だったようですが、女性にたくさん食べさせて、日常生活に不便を感じ、ついにはベッドから出られなくなるまで太らせることを好む男性をフィーダー、おいしそうに大量の食事をとる姿を観たいという男性の欲望をかなえることに喜びを感じ、食いまくる女性をゲイナーと言うそうです。

 ゲイナーは歩くことも立ち上がることもできないほど太り、フィーダーは献身的にゲイナーの面倒を見ることに喜びを感じます。
 面白いのは、フィーダーゲイナーの夫婦の幸福感は、極めて高いそうです。
 妻は献身的な夫を愛し、夫は自分の希望どおり太っていく妻を愛するということで、ご当人同士は幸せなのですね。

 しかし、これは優しい虐待と言えるでしょう。
 よくペットの犬や猫に餌をねだられて、食べる姿が可愛いのでついたくさん餌を与えてしまい、ペットが肥満になる、と言いますね。
 それの激しいバージョンでしょうねぇ。

 体重が300キロを超え、何も着ることができずに常時全裸で寝返りも打てなくなった女性にまだ食えと高カロリーの飯を大量に用意して、女性はそれを喜んで食べるなんて、間接的な自殺と自殺幇助としか思えません。



 なかなかへヴィな変態さんですねぇ。
 近頃体重増に悩んでいる私には、あまり良い番組ではなかったようです。
 私の4倍も5倍も体重がある太っちょが次々に出てきて、まるで私が痩せているような錯覚に陥ってしまいました。
 いけませんねぇ。

 変態さんの性癖を責める気はありませんが、常軌を逸した過食及び過食を求める行為は、変態さんの枠を超えたもので、治療の必要があるものと思われます。

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クレイジーズ・キッチン

2011年10月20日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 英国の田舎が舞台のサディステック・ホラー「クレイジーズ・キッチン」を昨夜鑑賞しました。

 英国の片田舎の古びたホテル。
 そこに若い男女数名のグループが宿泊します。
 ホテルのミート・パイは絶妙な味。
 その他の料理も最高です。
 でもそれは、宿泊客を殺害して食材にしたものだったのです。
 で、当然彼ら男女も食材にされる運命にあり、ホテルの支配人の倅でハンバーガーショップ(多分、人肉)を営む男と生き残りをかけて闘いますが果たして生き残れるのか、というお話。
 アマゾンでの評価はかなり低いですが、私にはじゅうぶん楽しめました。
 米国製ホラーにはないヨーロッパ独特の暗さも良いですし、あまりに残虐なシーンは暗転させて悲鳴だけで表現したり、刺されて苦しむシーンを空を彷徨う手だけで見せたり、なかなか古風な演出で好感が持てます。
 もっともアマゾンでのレビューはそこにダメだししている人が多かったようです。

 それにしても英国人というのは、人肉を喰らうというともっぱらミート・パイみたいですねぇ。
 ミュージカル「スウィーニー・トッド」では、ある貴族に妻と娘を奪われ、自身は無実の罪で十五年も服役した理髪師が、殺人鬼となって客を殺害しては肉をミート・パイ専門のレストランに融通するという話でした。

 そういえば、テムズ川の伝統的ウナギ料理もウナギ・パイでしたねぇ。
 ちなみに、夜のお菓子、浜名湖のうなぎパイとは全く関係ありません。

クレイジーズ・キッチン [DVD]
ロブ・ウェストン,マックス・ウォーラー
ファインフィルムズ
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]
ジョニー・デップ,ヘレナ・ボナム=カーター,アラン・リックマン,ティモシー・スポール,サシャ・バロン・コーエン
ワーナー・ホーム・ビデオ

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妄想

2011年10月19日 | 文学

 森鴎外は、学生であった自分、国費留学生であった自分、軍医として勤務する軍人である自分を振り返って、役者のようである、と短編「妄想」に書いています。 

 
自分のしてゐる事は、役者が舞台へ出て或る役を勤めてゐるに過ぎないやうに感ぜられる。(中略)
 赤く黒く塗られてゐる顔をいつか洗つて、一寸舞台から降りて、静かに自分といふものを考へて見たい、背後(うしろ)の何物かの面目を覗(のぞ)いて見たいと思ひ思ひしながら、舞台監督の鞭(むち)を背中に受けて、役から役を勤め続けてゐる。

 
なるほど、それはそうかもしれません。
 確かな自分が今の自分以外にあって、今の自分は役を演じているに過ぎないと考えることは、今の自分を慰めるよすがにはなるでしょう。
 しかし鴎外先生のような大作家にそんなこと言われちゃ我々小市民はやってられませんねぇ。
 それになんだか今の自分のだらしなさを言い訳するような卑怯な感じもします。
 ああしてこうしてこうなった、その上に自分がいる以上、がたがた言わずに引き受ける他ありますまい。

 私は3歳で幼稚園に入園してから今日までの約40年、役者というよりは囚人のような気分がして仕方ありません。
 囚人と決定的に違うのは、自らの自由意思で一日の大半を拘束される生活を送っていることですが、どこかに拘束を受けずに生きていられる人がいるでしょうか?

 高い役職に就けば就くほど、また自営業や著述業などでも成功すればするほど、拘束時間は長くなり、しかも携帯電話やEメールの発明によって休日であれ深夜であれ、四六時中呼び出される可能性があります。
 現に私は、土曜日の夕方健康ランドで温泉につかっているとき、館内放送で呼び出されて出勤したり、休日の夜晩酌をしている時に呼び出され、ほろ酔い加減でタクシーで職場にかけつけたりしたことがあります。

 森鴎外の後ろには舞台監督がいたのでしょうが、私の後ろには常に武装した刑務官がいるようです。

 私の職場の大先輩が、定年退職の挨拶で、「ご赦免船が見えました」と言っていたことを思い出します。
 この人は言いたい放題やりたい放題で好き勝手に生きているように見えたので驚きましたが、遠島申しつけられた気分で生きてきたのだなぁと、感慨深く思いました。

 役者と言い、囚人と言い、遠島と言い、ここではないどこかに、真なる自分がいるはずだという思いは、老若男女を問わず、万人共通のものであろうと推測します。
 それが甚だしくなると、現世での幸福を諦めて、来世だったり極楽だったりにそれを求めちゃったりするのでしょうねぇ。

 で、定年退職後、その人がどういう心境に立ち至ったか、私は知りません。

 私が付き合いのある定年後の人は、大きく3つに分かれます。
 再就職なり天下りなりをして、現役時代と変わらずばりばり働いている人。
 書道や旅行、俳句やお絵かき、趣味の畑仕事など、第2の人生を謳歌している人。
 いやなのに生活のために再就職し、安い給料で愚痴をこぼしながら働いている人。

 どうせなら趣味のために老後の時間を遣いたいものですが、近い将来、定年の年齢が上がることも、年金受給の年齢も上がるであろうことはほぼ確実。
 そうなると結局、動けなくなるまで働かなければ食っていけないんでしょうね。

 でもまあ、かつて日本人の大多数を占めた水呑み百姓だって、足腰立たなくなるまで働いて、動けなくなったら姥捨て山に捨てられたんですから、仕方ないのかなとも思ったり。

 20年にも及ぶ長い不況下、おじさんの心は千々に乱れます

山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)
森 鴎外
新潮社「妄想」が収められています。

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ストーカー

2011年10月19日 | 社会・政治

 私の知り合いに、一人ストーカー被害に会った男性がいます。

 彼は当時28歳。
 ややバタ臭い二枚目でした。
 その彼に、職場のパートの中年女性が入れあげてしまい、夫も子どももある身ながら、弁当を作ってきたり、家に帰ったら食材をたくさん買い込んでアパートの入口で待っていたり、迷惑だと意思表示したら路上で泣きだされ、ついには職場の人事担当者に相談してそのおばさんには自主的に退職してもらったそうです。

 怖ろしいですねぇ。
 刃物なんか持ち出されなくて幸いでした。

 今日のニュースに88歳のおじいちゃんが75歳のおばあちゃんにストーカー行為を働いたことが取り上げられていました。
 今から28年前といいますから、ストーカーが60歳、女が47歳のときから15年間不倫関係にあったそうで、その後茶飲み友達になったところ、数年前に女から二度と会いたくない、とストーカーに絶縁宣言、その後なんで絶縁しなけりゃならんのだ、とストーカー化したそうです。
 このたび、宅配業者を装って家の中に侵入、女の娘(47歳)が警察に通報。
 ストーカーは「彼女に別れなけりゃならん理由を聞きたかっただけで、逮捕される言われはない」とぼやいているそうです。
 このストーカー、奥さんがいたのかどうか定かではありませんが、米寿、末広がりのお目出度い年に何をやっているのでしょうねぇ。

 成人式で新成人に感想を聞くと「実感がわかない」とか「二十歳ってもっと大人だと思ってた」とか言いますね。
 あれは何も二十歳に限ったことではなく、三十歳でも四十歳でも、六十歳でも八十歳でも百歳でも、同じような感慨を持つ人が多いのではないでしょうか。

 私は逆に、40歳でこんなに疲れやすくて何事にもやる気が湧かないようでは、今後60歳の定年まで働いて、なお定年後10年も20年も生きるなんて、信じられないような気がします。
 40過ぎって、ずいぶんおじいちゃんなんだなぁと実感しますねぇ。
 それとも定年退職すると、憑き物が落ちたように元気になっちゃうんでしょうか。
 そうだとうれしいんですが。

 バカボン・パパは41歳だとか。
 41歳であのパワー、あやかりたいですねぇ。
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慰安婦

2011年10月19日 | 社会・政治

 近頃前原民主党政調会長が朝鮮の従軍慰安婦をめぐって、発言をころころ変えていますね。
 1965年の日韓基本条約によって、賠償や個人補償の問題は完全かつ最終的に解決された、とされているにも関わらず、人道的な見地から基金を作って個人補償をするとかしないとか。

 村山内閣のとき、アジア女性基金を作って個人補償を行おうとしましたが、韓国は日本政府による謝罪と補償を求めてこれを拒否した経緯があります。
 あれからもう17年くらいになります。
 また同じ過ちをくりかえすんでしょうか。
 日韓基本条約が発効している以上、政府としてこれを破って謝罪や個人補償ができないのは明らか。
 そんなことをしたら、ありとあらゆる国際条約が意味をなさなくなります。

 また、この一件については事実関係があまりにも曖昧です。

 ことの発端となった、1983年に出版された吉田清治なる人物「私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行」という著作に描かれた慰安婦狩りがフィクションであったことを、1995年に著者自ら認めていますし、様々な調査でも、確たる証拠は出てこないながら「強制性がみられた」という河野官房長官(当時)の談話によって、世界は従軍慰安婦を確かな事実と信じるようになりました。

 歴史的事実の究明よりも、そうであったらしいことを声高に叫ぶのは一種の欺瞞でしょうねぇ。

 また、わが国ではあまり知られていませんが、朝鮮戦争当時、米軍相手に売春を強制されていたと主張する女性達は謝罪と補償を求めているそうですが、自発的な売春であるとして韓国政府、米国政府とも一切の謝罪・補償をおこなっていまぜん。
 米軍相手の売春を韓国政府や米国人により強制されていたと主張する女性達は、韓国政府のわが国に対する絶え間ない賠償要求は、韓国自身の歴史に対する欺瞞であると訴えているそうです。

 売春を強制された女性にしてみればはらわた煮えくりかえる思いでしょうが、あらゆることは証拠に基づいて事実認定がなされ、法によって裁かれなければなりません。
 強制性が明らかにされない限り、この一件は曖昧なまま放っておくしかないでしょうねぇ。

 1983年に戦後38年にしてこの問題が突如明らかになって以来、もう28年。
 38年も問題が明らかにならず、明らかになって後28年も事実関係が曖昧ということは、おそらく真相は永遠に闇の中なんでしょうねぇ。

 それにしても、売春を強制された女性たち、国籍と敵味方とを問わず、お気の毒です。
 今もアフガニスタンなんかで米軍相手の売春が行われているんでしょうかねぇ。
 起きてしまったことはともかく、今後はそういうのは無しにしてほしいですねぇ。 


  私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行
吉田 清治
三一書房

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またもや

2011年10月18日 | 仕事

 今月2回目の残業になってしまいました。
 理由は会議が長引いたため。
 私が事務担当なので、帰るわけにはいきません。
 だらだら長い会議というのは疲れますねぇ。
 残業はわずか一時間。
 それでもこんなに疲れちゃうんじゃ、困っちゃいますねぇ。
 体力を回復させなければなりません。
 体も精神も定時で帰る仕様になっちゃいましたからねぇ。


どうしよう

2011年10月18日 | 仕事

 先日、私が以前「荒ぶる」を出版した日本文学館から、小説を送ってほしい旨の手紙が届きました。
 中身を見て、良いようなら出版なり、日本文学館が出している雑誌に載せるなりする、というのです。

 発病前の私なら、一も二もなく執筆に励んだことでしょう。
 しかし今は、躁転へのきっかけになる恐れがあるとのことで、主治医から小説の執筆を禁じられています。
 でもせっかく依頼をもらったのに、もったいないという気持ちもあり、健康第一で、止したほうがいいかなという気持ちもあり、複雑なところです。


 メモしたネタはたくさんあるのです。
 いずれも卵の段階で、これから膨らませていく作業が必要ですが、じつはその作業が一番楽しいのですよねぇ。
 どんな物が生まれるか自分でもよくわからず、それが思わぬ方向に進んだりして、わくわくするのです。
 そのわくわくが、躁転につながるのでしょうねぇ。


 ちゃんと病識はあるのですよ。

 地獄の苦しみは、校正ですねぇ。
 編集者はたくさん意見をつけてきますし。

 そもそも小説の執筆を禁じられたための代替行為だったブログの更新。
 ほぼ毎日更新していますが、ブログを書くのは楽ですねぇ。
 思いついたままにキイ・ボードを打つだけですから、小説のようにああでもないこうでもないと考える必要がありません。
 だから主治医はブログの更新には目をつぶっているのでしょうねぇ。

 さて、私はどうすればいいんでしょう?
 悩ましいところです。

荒ぶる
とびお 暢宏
日本文学館

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I Spit on Your Grav

2011年10月18日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜は凄まじいばかりの暴力映画を観ました。
 「I Spit on Your Grav」です。

 邦題は原題をカタカナにしただけなので、私なりに訳してみると、お前の墓に唾を吐いてやる、といった意味になりましょうか。

 小説を執筆するため、人里離れた湖畔のロッジを借りて、数ヶ月の予定で滞在する作家で美人のジェニファー。
 途中寄ったガソリンスタンドの不良青年3人と、その子分で知恵遅れの青年、挙句の果てに不良保安官まで加わって、ジェニファーを暴行、強姦し、ことが終ってから殺害しようとしますが、ジェニファーは川に飛び込んで行方不明に。
 強姦魔たちは必死で遺体を探しますが、みつかりません。
 それから数ヶ月。
 ジェニファーは復讐の鬼となって戻ってきます。
 自分を犯した5人の男たちを、一人ずつ、様々な手法で嬲り殺して生きます。
 森の中で木にくくりつけてカラスに生きたまま食わせたり。
 ペニスをちょん切ったり。
 アナルを犯した保安官には、アナルにショットガンを突っ込んでいたぶった末に射殺したり。
 あそこまでひどいと爽快感すら感じます。
 残虐シーンが苦手な方は止したほうが良いと思います。

  アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ [DVD]
サラ・バトラー
ビデオメーカー

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ゴーストップ事件

2011年10月17日 | 社会・政治

 中国の某自治区で、人民解放軍兵士が酒に酔って地元警察にトイレを借りようとしたところ、警官と口論の末殴り合いになり、駐屯地から軍が警察に救出に向かい、地元警察と地元駐留軍が何百人と入り乱れて殴り合いの大喧嘩になったそうですねぇ。

 昔からどこの国でも軍隊と警察は仲が悪いものと相場が決まっています。

 わが国でも昭和8年、警察と陸軍が激しく対立したゴーストップ事件というのがありました。
 大阪の某交差点で、陸軍一等兵が軍服のまま信号無視をしたとして、巡査が一等兵を派出所に連れて行き注意。
 その際、一等兵は軍人は警察の捜査には従わない、などと暴言を吐いたことからつかみ合いの喧嘩になり、通りすがりの者が憲兵隊に通報、二人を引き離しましたが、二人とも血だらけの怪我を負ったそうです。

 その後事件は大阪府警本部長、陸軍第4師団参謀を巻き込んだ大事件となり、ついには陸軍省と内務省の対立にまで発展、目撃者の一人は警察及び憲兵隊両方からの威圧的な取り調べに耐えきれず自殺、所轄警察署長も心労で倒れ、死亡する、という事態にまで立ち至りました。
 陸軍省は天皇陛下の軍隊に対し失礼だと言い、警察は警察で天皇陛下の警察に対して不敬であると言い返したそうですから、収まるものも収まりません。

 事態を憂慮した昭和天皇が和解を勧告、和解は成立したものの、その後軍人に対する捜査は警察ではなく、憲兵隊が行う、という警察にとって屈辱的な条件を飲まされ、軍の暴走を許す遠因になったとも言われています。

 互いにどうでも良いような意地の張り合いが、ボタンの掛け違いでどんどん大きくなってしまったという好例です。
 一等兵が巡査の指示に従うか、巡査が一等兵を見逃すかすれば済んだでしょうに。
 当人同士が意地を張り合ったのなら、所轄警察署長と連隊長あたりが内々に手打ちをすれば済んだこと。
 どうしてそんなつまらぬ面子にこだわるのでしょうねぇ。

 基地内で起きた犯罪は憲兵が捜査するのが当然でしょうけれど、天下の公道で信号無視をしたとあらば、巡査は黙っていられますまい。

 人が組織をバックにした時、信じられないほど威圧的になることがあります。
 私の職場でも、朝日新聞や毎日新聞、読売新聞、NHKなどの取材を何度か受けましたが、大マスコミの記者というのは馬鹿げているほど威張っている人が多いですね。
 お里が知れるというものです。
 一方超有名どころの大学者というのは、腰が低い人が多いように感じます。
 学者でも事務職でも、中途半端に出世した人が質が悪いみたいですねぇ。
 それなら私は大丈夫です。
 中途半端な出世すらしないでしょうから。

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辞世

2011年10月17日 | 文学

   殺するわけじゃありません。
  先人の辞世をいくつかみてみようというのです。
  残念ながら。 

 わが国には、武士や文人が亡くなる際、辞世と称して和歌や俳句、漢詩を残す風習がありますね。
 多くは事前に辞世を用意しておいて、いよいよと言う時それをしたためたり、口頭で伝えたりしたものと思われます。
 辞世というのは建前上は死の直前の心境を表したものですが、意外なほど建前ではなく、その人の人となりを示しているように思います。
 ここに特に有名な辞世を見てみましょう。

身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂  吉田松陰

 言わずと知れた幕末の志士、吉田松陰の和歌です。
 外国に密航しようとしたことがばれて捕えられ、江戸で刑死します。
 無念のなかにも、強い意志が感じられます。
 この人が明治維新を生き抜いたら、どれほどの大人物になったのでしょうね。
 あまりに情が強くて、ちょっと気味が悪いですが、少しずつ、軽いものを見ていきましょう。

おもしろき こともなき世を おもしろく  
高杉晋作

 引き続き幕末の志士です。
 吉田松陰に比べて、ずいぶん軽くなりました。
 そう言えば菅前総理、高杉晋作がお好きだとかで、奇兵隊内閣とか言っちゃってましたね。
 奇兵というのは農民などを寄せ集めた奇妙な兵隊たち、といういわば諧謔。
 内閣のメンツが奇妙な人たちばかりだったとは、言い得て妙ですねぇ。
   
風さそふ 花よりもなほ われはまた 春の名残を いかにとやせむ 浅野内匠頭

 忠臣蔵で有名な短気で狂気染みた殿様の和歌です。
 これから腹を召されると言う時に、この狂おしいまでの耽美的な和歌が生まれるとは何事でしょうね。
 長生きして歌詠みとしての生涯を送って欲しかったと思います。

浅野内匠頭です。

旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる  松尾芭蕉

 
あまりにも有名な俳聖の辞世です。
 何も言うべきことはありません。
 ただその旅への執念に恐れ入るばかりです。

しら梅に 明る夜ばかりと なりにけり  与謝蕪村

 俳聖の辞世を出したなら、この人の辞世も紹介しなければ片手落ちというべきでしょう。
 じつは私はあらゆる辞世のなかで、この句を最も好みます。
 つまり、蕪村の好きなしら梅が始終咲いている、理想の世界にこれから行くのだ、というわけで、死に際の句として誠に綺麗で、見送る者に安心感を与えただろうと思います。
 郷愁の詩人、と萩原朔太郎が名付けたのも故なしとしません。

与謝蕪村です。

人魂で 行く気散じや 夏野原  
葛飾北斎

 画狂老人、葛飾北斎、じつは俳句もよくしたようです。
 この句など、90過ぎまで生きた老人の闊達な心境がよくあらわれていますね。
 人魂になって野原へピクニックに行こうというのですから、ユーモラスなような、鬼気迫るような。
 いずれにしろ深い印象を残します。

この世をば どりやおいとまに せん香の 煙とともに 灰左様なら  十返舎一九

 「東海道中膝栗毛」で有名な江戸のベストセラー作家の辞世です。
 あくまで戯作者らしく、辞世も面白おかしく詠んでいます。
 しかしそこに、私は悲しみをみずにおれません。
 どこまで行ってもサーヴィス精神が旺盛で、真面目なことなど小っ恥ずかしくて口にだせねぇや、という江戸っ子らしい衒いの無さが感じられます。

 じつは私は、精神病を発病以来、毎年正月に、その年に死んでもいいように、辞世を用意しています。
 それは更新されることもあり、前年どおりということもあり。
 それをこのブログで公開することは永遠にないでしょうねぇ。
 紹介したら辞世じゃなくなっちゃうし、私の死後、このブログを更新できる者も閉じることができる者もいません。
 パスワードは私しか知らないからです。
 インターネット空間が存在するかぎり、少なくともこの記事までは、半永久的に存在し続けるのだと思うことは、楽しいですねぇ。

辞世のことば (中公新書)
中西 進
中央公論社

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震災離婚

2011年10月17日 | 社会・政治

 切ないですねぇ。

 東日本大震災の被災地で、離婚が急増しているそうです。
 去年の同時期の3倍とか。
 仮設住宅があんまり狭くて煮詰まっちゃったり、妻の実家に身を寄せて、ほっとしたのもつかの間、夫が家に居ずらくなっちゃったり、仕事を失って金の切れ目が縁の切れ目になっちゃったり。

 事情は様々でしょうが、大元の原因は震災による生活の破綻や急激な変化に適応できなかったというもの。

 こんな時こそ夫婦力を合わせて乗り切ってほしいものですが、そううまくはいかないのが人間というもの。
 責めることは誰にもできません。

 望むらくは、その離婚が人生を前向きに発展させるものであってほしいこと。
 離婚のショックでうつ状態になっちゃったり、自殺しちゃったりしたのでは、悲しすぎるというものです。

 人生一寸先は闇ですねぇ。
 

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ウリジナル

2011年10月17日 | 思想・学問

 韓国人が手当たり次第に外国起源の物を韓国起源だと主張することを、ウリジナルというそです。
 ウリナラ(我々)オリジナルを合わせた造語だそうです。
 それにしても韓国人、死ぬほどどうでも良いことを、起源となると譲らないのですよねぇ。
 ちょっと数えただけでも、
 1孔子は中国人ではなく、韓国人が中国に渡った、
 2漢字は朝鮮半島で生まれ、中国に渡った、
 3サッカーは韓国が起源、
 4英国人は韓国人の末裔、
 5醤油は韓国人が作って日本人がぱくった、
 6剣道や武士道は韓国人が作って日本人がぱくった、
 7神社は韓国の祖神信仰が起源、
 8桜の花を愛で、宴会するのは韓国人が始め、日本人がぱくった、などなどです。

 近頃では、米国のピザ会社が、こうした韓国人の性癖をとらえて、ピザは韓国起源なのにイタリアはそれを認めない、謝罪しろ、とピザ店に韓国人が抗議する、というCMを作って、大受けしているそうです。
 下がそのCMです。
披薩是韓國起源?ピザの起源は韓国? The Origins of Pizza is Korea?

 今はサムソン電子がアップルを相手取ってアイフォーンの特許権をめぐり、世界各地で訴訟を繰り広げているとか。
 その影響でアップルがアイフォーン4の韓国での販売を止めたところ、今度はなぜ韓国で売らない、韓国市場を馬鹿にしているのか、と文句をつけているというから嗤えます。
 サムソン電子の技術をアップルがぱくったと世界中で言いふらしているのですから、サムソン電子がアイフォーン4に相当する端末を作って売りだせばよいのに。
 不思議ですねぇ。 

 どの民族にもジョークのネタになるような奇妙な性癖というのはあるものです。
 ユダヤ人はケチだとか、フランス人は助平だとか、米国人は単純でヒーローになりたがるとか、ロシア人はのべつウォッカを飲んでいるとか、英国人は同性愛で皮肉屋だとか、ドイツ人は生真面目だとか、ポーランド人はオツムが弱いとか、日本人はみんなと一緒じゃなきゃ気が済まないとか。

 それにしても、なんでも起源を主張し、なんでも誰か(主に日本)が悪いと叫んで失神するとか、あんな人口も少なく、国土も狭いのに、ジョークの世界では大活躍ですね。

 これからも嗤えるネタを提供してください。
 韓国のみなさんには期待していますよ。

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酒井抱一と江戸琳派の全貌

2011年10月16日 | 美術

 今日は芸術の秋としゃれ込み、千葉市美術館「酒井抱一と江戸琳派の全貌」を観にいきました。
 超有名画家の名前を銘打っているだけあって、客の入りは上々。

 琳派というとなんと言っても大胆な構図が得意の尾形光琳ですが、私は酒井抱一の絵のほうが、大胆さには欠けるものの、どこか上品で、力が入っていない感じがして好きです。
 江戸後期、譜代大名酒井家の次男として生まれ、様々な大名家への養子の話があったようですが、すべて断り、己が信じる美の世界を貫き通したのは、なかなか見上げた根性です。



 その画業は花鳥風月や俳画に留まらず、仏画や「伊勢物語」などの古典の一場面の絵などにも及んでおり、武家らしからぬ奔放さをも併せ持っています。

 私が気に入ったのは、初期の頃の紅梅図です。
 図録から写真を撮りましたが、うまくいきません。
 下のようになってしまいました。


 梅が枝を伸ばす様が、まるで何かを掴み取ろうとしている指先のように、躍動感があふれていました。
 腐っても琳派といったところでしょうか。

 帰りは千葉三越に寄って、スッコチハウスのシャツを二枚購入し、ドトールで珈琲を飲んで帰宅しました。
 近いので楽でしたが、絵を観るのは疲れますね。
 知らず知らずのうちに体に力が入り、目を酷使するんでしょうねぇ。

酒井抱一と江戸琳派の全貌
松尾 知子,岡野 智子
求龍堂
酒井抱一 (新潮日本美術文庫)
玉蟲 敏子
新潮社

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真 累が淵

2011年10月16日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

  真 累が淵 [DVD]
夏生ゆうな
アートポート

 紛らわしいタイトルですねぇ。
 「真 累が淵」
 明治の大落語家、三遊亭円朝師匠が大成させた古典落語、「真景累が淵」の現代版かと思って借りてしまいましたよ。

 「真景累が淵」と多少だぶるのは沼が重要な舞台背景になっていることくらいでしょうか。

 自殺で妻を亡くした男に嫁いだ女。
 幼稚園児の前妻の娘がなつかなくて、少々神経症気味です。
 どうも娘には死んだ母親の幽霊だか幻影だかが見えているらしく、女をいらつかせます。
 そんな中、女は妊娠。
 喜びとともに、義理の娘への憎しみに捕らわれ、夫が徹夜仕事で家を空けている夜中、発作的に義理の娘を風呂場で殺してしまいます。
 遺体を遠く離れた場所に捨てる女。
 しかし警察が遺体を発見した場所は、家から歩いていける距離にある公園の沼だったのです。
 しかもその沼は自殺した前妻が入水自殺を遂げた場所。
 上がるはずのない沼から遺体が上がった事実に狂乱状態になる女。
 そこから先はくどくどしいうらみつらみの描写。

 いかにも絵が安っぽく、しかもタイトルで怪談好きを惹きつけるあざとさはいただけません。
 亡き円朝師匠に失礼ですよ。

真景累ケ淵 (岩波文庫)
三遊亭 円朝
岩波書店
桂歌丸「真景累ヶ淵」
テイチク
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