ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

醜い

2011年10月26日 | 社会・政治

 玄葉外務大臣、鳩っちの米軍普天間基地を県外に移設するという主張を聞いて、鳩山内閣はこの問題で辞職に追い込まれると思っていた、なんて呑気なことを言ったそうですね。

 私もこのブログで鳩っちの馬鹿さ加減をさんざん小馬鹿にしてきましたが、やっぱり同じ民主党の議員でもそう思っていたのだな、ということがよくわかりました。

 国外最低でも県外なんて、出来もしない大風呂敷を広げて、よく毎晩眠れたものだと思います。
 そんなことは逆立ちしたって無理というもの。

 自民党政権が16年もかけて米国、沖縄県、日本国政府の三者の合意を得たのです。
 それをひっくり返してわずか数カ月でどこかわからない国外または県外に移設しようなんて、正気の沙汰とは思えません。
 案の定、鳩っち自身、自らの勉強不足を理由にして、政権末期には普天間移設に戻ってしまいました。

 民主党の外交安保政策を見ていると、自分で自分の首を絞めているごとく、仕事の押し付け合いをしながら、ぱっと見の手柄を取り合っているがごとく、誠に醜く見えます。
 それは事業仕分けやら政治主導やら天下り禁止やらなんちゃら手当やら、全てがそうです。
 こうなって見ると、それが民主党の本性なのだと考えない限り、理屈が立ちません。

 鳩っちが特別仕立てに阿呆だったとか、菅直人が人並み外れた愚か者だったということではありますまい。
 もしそうなら、そういう人物を続けて党首に選ぶ民主党議員はそれに輪をかけた阿呆な愚か者。

 今、野田総理には特別な失言や失政はありません。
 しかし、そう遠くないうちにボロを出すでしょう。
 同じ穴の狢ですからねぇ。

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どくとるマンボウ

2011年10月26日 | 文学

   どくとるマンボウの愛称で有名な北杜夫が84歳で亡くなったそうですね。
 医学博士であり小説家であり双極性障害(躁うつ病)患者でもあった、わが国文学界の言わば異端児でした。

 
北杜夫です。

 躁が激しい時に株取引で破産も経験しているとか。
 躁状態時に金遣いが荒くなることはよく知られています。
 私も半年程度の激躁時、ずいぶん無駄遣いをしました。

 マンボウ・マゼブ共和国として日本国家からの独立を勝手に宣言したりして、奇行で有名でもありました。

 私は「楡家の人びと」のようなシリアスなものは好まず、「どくとるマンボウ航海記」などのどくとるマンボウものを好んで読んだ記憶があります。
 それまでのわが国文学には珍しい、ドライなユーモアにあふれた作品でした。

 でもなんと言っても私が彼に親近感を抱いているのは、彼もまた私と同様中年になってから双極性障害を患ったとのことで、同病相哀れむの類で彼の動静を注視していたからでした。

 双極性障害というのは不思議な病気です。
 当初私はうつ状態となり、うつ病と診断されましたが、その後、上司からのパワーハラスメントで弁護士を立てて抗議したことがきっかけで、寝なくても平気、やたらと徹夜で駄文を書き散らす、大金を平気で使う、喧嘩っ早くなる、などの躁状態が現れ、双極性障害に診断が変わったのでした。

 躁状態にある時は元気になったとしか思わず、まるで病識がないのですが、躁状態が終わってみると、酔いから覚めたように冷静になり、よくもあんな怖ろしいことをしたものだ、と反省するわけです。
 幸い私は躁状態は一度しか経験していませんが、もうあんないつも何かにせきたてられているような状態を経験したくありません。

 古代ローマ時代から躁うつ病に使われている炭酸リチウム(リーマス)が私には合っているようで、血中濃度も安定しており、躁状態も現れません。

 北杜夫のすごいところは、躁状態であってもうつ状態であっても執筆を続けたことでしょう。
 同病者の星とでも言うべき作家が亡くなったことは、誠に残念です。

楡家の人びと (上巻) (新潮文庫)
北 杜夫
新潮社
楡家の人びと (下巻) (新潮文庫)
北 杜夫
新潮社
どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
北 杜夫
新潮社

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チェックメイト

2011年10月26日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜はフランスの新感覚ホラーを観ました。
 「チェックメイト」です。

 映画学校への進学が決まったヤニックが、自転車の転倒事故を起こし、前の家に助けを求めます。
 ところがその一家は、とんでもないやつらでした。
 父親は己を正義と信じ、麻薬の売人や小児性愛者を見つけては殺害するという、必殺仕事人を地で行くような男です。
 ヤニックは偶然まさに死のうとする麻薬の売人を見てしまったことから、一家の主に監禁されてしまいます。
 しかしヤニックは罪人でも悪人でもないことから、監禁するだけで殺そうとも痛めつけようともしません。
 持て余している感じです。

 そんな仕事人親父の趣味はチェス。
 何度も全国大会で優勝し、無敗のチェス王者です。
 チェスでも、白は正義の軍、黒は悪の軍と考えており、打つのはいつも白です。

 ある日、テーンエイジャーの娘を仕事人の娘を後継者にしようと仕事の場に連れて行きますが、娘にはそんな器量はないことに気付きます。
 親父は娘に冷淡になり、ヤニックを後継者に仕立てようとします。

 映画の後半、ヤニックを仕事人として鍛えるため、連日チェスの猛特訓を続けます。
 そしてヤニックはチェスの腕をめきめきと上げ、いよいよ親父と同等になった頃、悲劇が起こります。
 逃げる事よりもチェスで勝利することに執念を燃やすヤニック。
 親父のヤニックへの入れ込みように崩壊していく家族。
 そしてついに二人は、死体で作った駒でチェスを行うという壮絶な戦いに突き進んでいきます。

 正直ちょっとだれました。
 無駄なシーンが多いように思います。
 同じ監禁の恐怖を描いた映画なら、「ミザリー」のほうが上でしょうねぇ。

チェックメイト [DVD]
マルク=アンドレ・グロンダン,ノーマン・ダモア,ソニア・バション,ミレーヌ・セイント・サーバー
アース・スターエンターテイメント
ミザリー 特別編 [DVD]
ウィリアム・ゴールドマン
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
必殺仕事人 激突!DVD-BOX
藤田まこと,中村橋之助,光本幸子,滝田栄,三田村邦彦
キングレコード

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