昨日開港したとかいう、茨城空港のことです。
羽田も成田も不便な立地。
今度はそれに輪をかけて不便です。関東の空港はどこも都心からのアクセスが悪すぎます。福岡空港などは交通至便ですね。
首都圏にも、都心にすぐに出られる空港がほしいものです。羽田は首都高速を使えば便利ですが、モノレールも京急もうんざりしますね。
東京湾を埋め立てて、都心まで十分以内の地下鉄をどーんと通してほしいものです。
日本の航空行政は失敗ばかりです。
リワークプログラムに参加して、明日で6週間がたちます。12週間のプログラムですので、ちょうど半分です。とりあえず、きちんと通っています。
同じような経験をした人ばかりなので、話が早く、なんとなくリラックスできるのです。
今日は今週で卒業する人たちの卒業発表が行われました。なんと八人も。
それぞれに思い入れがあるのでしょう。どの話も興味深いものでした。
私もようやっと、早く復職したい、という感情がわいてきました。
リワークは水曜日が半どんなので、駅前でチャーシューメンを食い、床屋により、例によってDVDを借りました。
タイトルは「ハサミ男」です。美少女の首にハサミをつきたてる方法の連続殺人がおき、その模倣犯らしき事件も起きます。ハサミ男の複雑な過去と精神状態、模倣犯がハサミ男を崇拝する点、警察の腐敗。
様々な要因が複雑に絡み合って、もの悲しい音楽とハサミの金属音が不気味さを盛り上げます。雰囲気といい、ストーリー展開といい、ホラー・ミステリーとしては素晴らしい出来で、久しぶりに堪能しました。
ハサミ男 [DVD] | |
池田敏春,殊能将之,香川まさひと | |
東宝 |
ハサミ男 (講談社文庫) | |
殊能 将之 | |
講談社 |
昨日は雨。なんとなく体もだるく、リワークを休もうかと思いましたが、一念発起して行きました。ただ、電車と徒歩は我慢ならず、車で行きました。
これが良くなかったようです。
リワークに着いても、なんとなくだるく、頭がぼうっとするのです。
朝最寄駅まで5分歩き、6分間電車にゆられ、千葉駅から障害者職業センターまで17分歩く、ということが、私を覚醒させ、気分を良くしていたようです。これは新たな「気付き」です。リワークのプログラムには朝一番で30分程度のウォーキングがありますが、なるほど、よく体と心の連動性を心得ています。昨日はこのウォーキングも休んでしまいました。
今日は曇り空。これから晴れてくるそうですから、万歩計をポケットにしのばせて、元気に歩いていきましょう。
今朝は四時に目が覚めてしまいました。早朝覚醒ですね。これは精神疾患の症状の一つで、時々現れます。そんなときは無理に寝ようとしないで、起きてしまうに限ります。
静かに、「角川春樹句集」など読んでいます。角川春樹の句は、どこか荒らしくて、俳句らしい枯れた感じがなく、面白く読めます。
例えば、
黒き蝶ゴッホの耳をそぎにくる
芸術家の狂気を黒い蝶に例えて、不気味です。
また、
少年期晩夏の海に銃を撃つ
少年期のいらいらした感じがよく出ています。
さらに、
鳥葬の人肉きざむ秋の山
秋の山というのどかなイメージと人肉きざむというおどろどろしいイメージが対比をなしています。
「角川春樹句集」は驚きに満ちていて、まだ暗い早朝の私を、震えさせるのです。
地果て海尽きるまで―角川春樹「魂の一行詩」自選一〇〇 | |
角川 春樹,金田 石城 | |
角川春樹事務所 |
昨日、まことに馬鹿馬鹿しいDVDを観ました。その名も「サムライゾンビ」です。
落武者が蘇って殺戮と首狩を繰り返す話で、一応怪談話めいた落ちもありますが、ホラー映画全体に捧げるオマージュもしくはコメディと考えればいいでしょう。
正直、残虐シーンですら笑えます。警官が右手と首を同時に切断され、空中高く飛び上がった首と右手が敬礼のポーズをとるシーンなど、なかなか秀逸です。
これは「悪魔の毒毒モンスター」や「ジェイソンニューヨークに行く」などと並ぶ、ホラーコメディの金字塔というべきかもしれません。
鎧 サムライゾンビ [DVD] | |
北村龍平 | |
ポニーキャニオン |
昨日は雨のなか、六本木は東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館に足を運びました。
展覧会は、「おもてなしの美ー宴のしつらいー」です。
様々な意匠をこらした酒器や茶器、お重などと、宴の様子を描いた絵巻物などが展示され、飽きさせません。なかには「放屁合戦」と題する鎌倉期の漫画などもあり、ユーモアも感じさせました。
私が一番気に入ったのは、漆に金箔で彩色がほどこされたお重です。じつに美しい、職人技でした。毎日リワークで日替わり350円の仕出し弁当を食っていますが、たまには姉やに美しいお重を持ってこさせたいものです。
三寒四温とはよく言ったもので、昨日のばか陽気が嘘のように、冷たい雨が降っています。こんな風に暖かい日と寒い日を繰り返しながら、確実に春に向かっていくのですね。まるで私の病のようです。良くなったり、悪くなったり。
ふさがむと思ひてはまた炉につどふ
もう春だから暖房器具はしまおうかと思っていたところ、急に寒の戻りがあり、また暖房器具に集まった、というほどの意です。
今日などは、まさにそういう気分です。
もういい加減、炉をふさぎたいものです。
今日はリワークを休み、だらだらしていました。なんとなく、行きたくなかったのです。そんな日もありましょう。リワークは基本的に拘束力を持ちませんので、自分の意思が強固でなければ、続けられません。
しかし、だらだら日を過ごして思うのは、行けばよかった、という自責の念です。
明日は行きましょう。
ニュースで、中学2年生の少女が自殺した、という報道を見ました。
この世は仮の宿、与えられた人生を全うしたなら、静に死を迎えるべきでしょう。
しかし、自殺とは。
もう十年も前になりますか。職場の三つ下の後輩が、自殺しました。ある日突然無断欠勤し、翌日、静岡の旅館で亡くなっていた、とのことです。彼は私の仕事を引き継いだ後任であったので、その忙しさ、しんどさはよく分かります。それを誰にも相談せず、一人、従容として死についたのは、おそらく、強いうつ状態にあったものと思われます。そうでなければ、自らの命を絶つことなど、不可能なことです。
うつ病は、泣き病とか、死にたい病とか言われます。のべつ泣いては、死を念慮するのです。私とても、そうでした。
二年前、統合失調症の友人を失いました。
彼は私と同い年で、月に一度の精神病の自助グループで議論を交わし、時には酒を飲んでカラオケを歌った仲間でした。
彼は趣味のタイ旅行から帰ると、人が違ったように変貌をとげ、措置入院させられたのでした。そして、三ヶ月、彼の訃報に接しました。
彼に何があったのか、知りません。特に統合失調症は、私のよく知るところではありません。自殺なのか、過大な治療行為のせいなのか、知りません。しかし私は、自殺ではなかったかと、疑っています。
どちらにしても、自死は悪だということです。
なぜかはわかりません。
しかし、殺人が悪だと感じるのと同様、自殺は悪だと言わざるを得ません。
私は、甘美な死の誘惑に耐えながら、生きるほかありません。
なんとも面倒なことです。
明日は雛祭りですね。まだ寒いですが、春の気配が感じられます。
実家では、妹がいたため、毎年豪華な雛飾りでいわっていました。
我が家のお雛様は、ぺこちゃんとぽこちゃんです。これはこれで、味わいがあります。
雛流し 松籟(しょうらい )これを悼みけり
松籟は松にふく風と、その音です。
もともとは川に流す紙製のお雛様だったそうで、雛祭りの終わりを詠んだ安住敦の句です。なんとなく春の物憂さが出ていて、秀句ですね。
不産女(うまずめ)の 雛かしづくや 哀れなる
嵐雪の句です。これはお目出度いお雛様の句としてはふさわしくありませんが、子を授かることのなかった女と美しいお雛様との対比が見事です。
お雛様の句は、格調高い、堂々たるものが多いですが、私は、上記2句のような、もの悲しい感じの句こそ、春の愁いをたたえて、味わい深いものと思います。