ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

精神病と自殺

2010年03月03日 | 精神障害

 ニュースで、中学2年生の少女が自殺した、という報道を見ました。
 この世は仮の宿、与えられた人生を全うしたなら、静に死を迎えるべきでしょう。
 しかし、自殺とは。
 もう十年も前になりますか。職場の三つ下の後輩が、自殺しました。ある日突然無断欠勤し、翌日、静岡の旅館で亡くなっていた、とのことです。彼は私の仕事を引き継いだ後任であったので、その忙しさ、しんどさはよく分かります。それを誰にも相談せず、一人、従容として死についたのは、おそらく、強いうつ状態にあったものと思われます。そうでなければ、自らの命を絶つことなど、不可能なことです。

 うつ病は、泣き病とか、死にたい病とか言われます。のべつ泣いては、死を念慮するのです。私とても、そうでした。

 二年前、統合失調症の友人を失いました。
 彼は私と同い年で、月に一度の精神病の自助グループで議論を交わし、時には酒を飲んでカラオケを歌った仲間でした。
 彼は趣味のタイ旅行から帰ると、人が違ったように変貌をとげ、措置入院させられたのでした。そして、三ヶ月、彼の訃報に接しました。
 彼に何があったのか、知りません。特に統合失調症は、私のよく知るところではありません。自殺なのか、過大な治療行為のせいなのか、知りません。しかし私は、自殺ではなかったかと、疑っています。

 どちらにしても、自死は悪だということです。
 なぜかはわかりません。
 しかし、殺人が悪だと感じるのと同様、自殺は悪だと言わざるを得ません。
 私は、甘美な死の誘惑に耐えながら、生きるほかありません。
 なんとも面倒なことです。


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