ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

官制ワーキングプア

2015年11月20日 | 仕事

   ハローワークで9年間働いた非正規の公務員が雇い止めに会い、翌日から同じハローワークに求職のため通いだした、というブラックジョークのような実話を知りました。
 そこには、公務員の3人に1人が非正規と書かれていましたが、私の職場はそんなものではありません。
 私が所属する課は正規雇用7人に対し、非正規雇用16人です。
 非正規雇用がじつに7割ちかくを占めています。

 これが、実態。

 そして、待遇の差は歴然としています。
 給料は低く、有給休暇は少なく、病気休暇は無給です。
 正規雇用だと、3か月までは病気休暇中も満額給料が出ますし、3か月を超えても8割くらいもらえます。
 さらに、非正規だと5年間務めると、どんなに優秀でも基本的に雇い止めになります。
 したがって上記のハローワークの非正規が9年間勤められたというのは私には驚きです。

 国も地方自治体も同じようなものだろうと思います。

 当然のこととして、正規雇用が少ない分、非正規であろうと基幹となるような業務を任されます。
 これはほとんどブラック企業ではないでしょうか。
 少なくとも非正規の職員にとっては。

 行政組織は、これら弱い立場の労働者に支えられていると言っても過言ではありません。
 和気藹々と働いてはいても、右も左も分からない新人の正規雇用のほうが、3年も4年も働いて仕事に精通している非正規よりも手厚く守られ、失業のリスクはほとんど無いのですから、非正規から見たら垂涎の的でしょうね。

 だからこそ私は、非常勤のみなさんにできるだけ気持ちよく働けるような雰囲気づくりを心掛けています。
 しかし結局、制度設計がほとんど差別的なのですから、焼石に水でしょうね。

 非正規全員を正規雇用にしたのでは、わが国は人件費高騰で破産してしまうでしょうが、意欲があり、仕事ができる人であれば、60才まで働けるようにして欲しいですねぇ。
 残ってほしい人材もあまたいますから。


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