上司のお父上が亡くなられた、との報に接しました。
亨年85歳。
ここ数年は、闘病生活だったようです。
一般的に言えば、85歳まで生きれば長寿の部類でしょうねぇ。
上司も長い看病に疲れていたようで、電話の声はむしろほっとしたご様子でした。
一口に死ぬと言っても、色々な死にざまがあるものです。
ぴんぴんころりで呆気なく逝く人、長く苦しむ人、認知症を患ってこの世とあの世の境を行きつ戻りつしながらあの世へと旅立っていく人、じつにさまざまです。
亡くなる年も、100歳を超える人、現職で亡くなる人、成人を迎えられずに逝ってしまう人、色々です。
おぎゃあと生まれて、誰もが健やかに長生きすることを願いますが、現実はそううまくはいきません。
私は上司のお父上と直接の面識はありませんが、人の死にあたって、厳粛な気分になることは確かです。
上司のお父上がどういう人生を歩んだのか、私には知るよしもありません。
しかし、終戦時で15歳。
多感な青春時代を時代の激変の中で生き、高度成長期にはモーレツ社員として働き、バブルで踊り、晩年は長い不況に見舞われたものと推察します。
その激しい時代のうねりの中で悪戦苦闘したのだとすれば、お疲れさまでしたとしか、かける言葉はありません。
会ったことの無い上司のお父様のご冥福を祈らずにはいられません。
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