最近にわかに宮家増設の話題が新聞をにぎわすようになりました。
東宮殿下・秋篠宮殿下の下には、悠仁親王殿下しか、皇位継承できる皇族がおられないからかと思われます。
一方で独身の内親王は何人もいらっしゃいます。
となれば、少ない手駒を増やすため、内親王であっても婚姻後も皇族にとどめ、新宮家を作るのが手っ取り早いということでしょう。
他に戦後GHQの命令で多くの臣籍降下した宮家を復活させるという案も浮上しているようですが、これは難しいでしょうね。
戦後66年も経っている上に、華族制度が廃止され、臣籍降下した宮家の旧皇族方は華族をすっ飛ばして2階級特進?で平民になってしまわれたのですから。
で、問題となるのが内親王の血統をもって宮家を存続させた場合、若宮が生まれてもそれは女系であるという点。
現状の皇室典範では女系男子には皇位継承権がないことになっています。
そうすると当然、いくら内親王を祖とする宮家を作っても、何の保険にもならないことになり、税金の無駄です。
すなわち昨今の宮家増設の議論は、女系男子容認、さらには女帝容認という結論が用意されていると考えるべきでしょう。
大いに結構なことです。
私は将来的には憲法を改正して象徴天皇制を廃し、天皇は国事行為などに携わらない、一種の神職のようなものにして、世襲も止めるべきだと考えています。
万世一系などという共同幻想というか嘘八百を口にするのは、あまりに不誠実であると思うからです。
しかし、国民の9割ちかくが現在の象徴天皇制を支持しているのも事実。
それならまずは男系にこだわる石頭をぶち破るために、女系及び女帝を認めるところから始めるのが現実的というものです。
それにしても、なぜ男系にこだわるのでしょうね。
万世一系が壊れるから、と言うかもしれませんが、そんなものはとっくに壊れています。
伝統を尊ぶのが皇室だからというなら、それは嘘です。
古くは皇族同士で殺し合いをし、異教である仏教を受容・保護し、明治維新後は洋装の大元帥陛下になってしまわれました。
むしろ時代に合わせて伝統を破壊していくのが皇室の伝統であると言えましょう。
この際成年に達した内親王殿下の方々におかれましては、女性皇族を祖とする宮家をじゃんじゃん立ち上げていただき、皇族の男性優位社会をぶち壊してもらいたいものです。
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