師走も押し詰まってきました。
明日からの3連休を終えれば、もう今年も最後の週。
しかも私は年休消化のため、25日(火)に休暇を入れました。
4連休です。
これで今年も年休は完全消化。
計画的に休暇を取ってきたおかげです。
なんとなく気は急きますが、師走だ、師走だと騒いでも、良いことなどありはしません。
師走何ぢゃ 我酒飲まむ 君琴弾け
幸田露伴、号して蝸牛庵先生の俳句です。
蝸牛庵句集 (1949年) | |
幸田 露伴 | |
中央公論社 |
露伴の俳話 (講談社学術文庫) | |
高木 卓 | |
講談社 |
上手い句とは言い難いですが、師走がどうしたと開き直り、酒を飲もうという心意気が、天邪鬼と言おうか、偏屈と言おうか、いずれにせよ風狂の趣が漂います。
私はしがないサラリーマンゆえ、文人趣味とも風狂とも縁遠い生活をしていますが、忙しい師走に、あえて酒を飲みつつ琴を聞くような心境に、憧憬を覚えます。
もっとも私も、師走だろうが正月だろうが関係なく酒を呑む呑ん兵衛ですから、琴の音が無いだけで、同じようなことをしているとも言えます。
正月は呑むものと決まっていますが、師走に酒というのはあんまり相性が良くないのかもしれません。
最近は肝臓の数値を気にして、1日おきくらいに呑んでいますが、つい1年ほど前までは、1年のうち、呑まない日などありませんでした。
そのせいで肝臓の数値が悪化し、内科医からアルコールの摂取量を半分に減らせと言われてしまいました。
一回の飲む量を半分にしても、飲む回数を半分にしても、どちらでもよい、とか。
で、呑み始めると酒飲みの性で、一定量いってしまうので、飲む回数を半分に減らすことにしました。
すると、医者の言うことは聞くもので、3か月で肝臓の数値は正常値になりました。
肝臓の数値なんか気にしているようじゃ、露伴先生のような風狂の境地に達するのは遠い未来、あるいは永遠に来ないのかもしれませんねぇ。